「会社をズル休みしたい」という気持ちにとらわれる社会人は決して少なくありません。
会社を欠勤するにあたっては、休む理由を伝える必要があります。そこで今回は、ズル休みをしたいときに使える欠勤理由をご紹介していきます。
また、ズル休みをするリスクや、休みたいと感じるときの対処法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職サイトおすすめ比較ランキング26選!年代別・業種別・業界別に求人数や口コミを比較【2025年】
会社をズル休みしたくなるのはなぜ?
日本では、社会人は安易に休まないことが美徳とされがちです。とはいえ、会社をズル休みしたことがある社会人は決して少なくはありません。
まずは、会社をズル休みしたいと感じてしまう心理について考えていきましょう。
会社の人間関係が悪い
会社勤めをしている方は、同僚や上司、顧客や取引先など、さまざまな人と関わらなければなりません。
しかし、会社の人間関係が悪かったり苦手なタイプの人がいたりすると、次第に「会社に行きたくない」と感じるようになります。すぐに怒る人や話しにくい人とうまくコミュニケーションが取れず、業務の進行が滞ってしまうこともあるでしょう。
会社では、相性が悪い人とも協力しながら仕事を進めなければなりません。苦手な人との関わりでストレスが蓄積すると、仕事に前向きに取り組めなくなってしまいます。
仕事にやりがいを感じられない
仕事に対するモチベーションの低下がきっかけで、ズル休みをしたいと感じてしまう人もいます。「何のために働いているのか分からない」「頑張って働いても結果につながらない」という思いから、仕事をする目的を見失ってしまうこともあるかもしれません。
モチベーションの維持が難しくなると、仕事を休みたいという思いはどんどん膨らんでしまいます。
疲労やストレスが溜まっている
日々の仕事がハードだったり残業が多かったりすると、疲れやストレスはどんどん溜まってしまいます。また、責任の大きな仕事を任されたことがきっかけで、心身の負担が増してしまうこともあります。
疲れやストレスによって、仕事中の集中力や判断力が低下するケースは少なくありません。また、心身の不調が引き起こされるリスクも考えられます。
疲れやストレスでパフォーマンスに影響が及ぶ前に、しっかりと休みを取るようにしたいものです。
寝坊をした
寝坊してしまった日にズル休みを考えるという人もいます。
寝坊で遅刻すると上司や責任者に怒られてしまうかもしれません。また、周囲の人に負担や迷惑をかけてしまうケースも多いでしょう。また、「自己管理ができていない」と、周囲の人からの信頼を失ってしまうおそれもあります。
寝坊をしたときには「いっそ仮病で休もう」「ズル休みしよう」という気持ちが湧き上がりやすくなります。
会社をズル休みしたいときに使える理由
ズル休みをしたいときに無断欠勤をするのは得策ではありません。始業時間までに会社に連絡し、理由を伝えましょう。
しかし、会社を休むにあたって理由が思いつかないという方もいるでしょう。ここからは、会社をズル休みしたいときに使える理由を、連絡するときの文例とともに紹介していきます。
理由1】体調不良
ズル休みの理由として最も多くの方が思いつくのはやはり体調不良でしょう。
体調が悪いときに無理をして出社しても十分なパフォーマンスは発揮できません。また、周囲の人に迷惑がかかるおそれもあるため、欠勤してもいいと判断されるのが一般的です。
体調不良には風邪や微熱のほか、頭痛や腹痛、吐き気、生理痛などさまざまな種類があります。急な体調不良やケガ、持病などによる通院も欠勤理由として使えます。
欠勤連絡をするときには、休む理由や症状などを簡潔に伝えて了承を得るようにしましょう。
インフルエンザやコロナウイルスなど感染力の強い疾患をズル休みの理由にしようと考える人もいるでしょう。こういった疾患であれば、数日間にわたって会社を休むことも可能となります。
ただし、多くの会社ではインフルエンザやコロナウイルスにかかったときに陽性証明や診断書の提出を求めています。書類を提出できない場合、ズル休みがバレてしまう可能性もあるので注意しましょう。
理由2】家族や親族に関する問題
家庭の事情を欠勤の理由にする人もいます。
よくある欠勤理由として、両親や祖父母、子どもの体調不良、家族の急用や子どもの行事への参加などが挙げられます。また、家族の病院受診に付き添うときや介護をしなければならないといった理由も考えられます。
家庭の事情に対して突っ込んだ説明を求める人はそれほど多くないため、スムーズに休める可能性は高いでしょう。
理由3】住宅関連のトラブル
自宅のライフラインにトラブルが生じたことを欠勤の理由として挙げることもできます。
「そんなことで休むの?」と思われてしまう可能性もありますが、緊急性の高いトラブルが起きているときには早急に対処しなければなりません。特に、水漏れや雨漏り、ガスの不調、ブレーカーの不調などは迅速な対応が必須となるため、欠勤が認められやすいでしょう。
理由4】通勤時のトラブル
通勤途中に事故などのトラブルに巻き込まれたり、具合が悪い方の対処にあたったりしたことなどを欠勤理由にするという方法もあります。
ただし、電車の遅れをズル休みの理由にする場合には、遅延証明を求められることがあります。また、事故やトラブルを理由にした場合、インターネットで検索すると嘘がバレてしまうリスクも考えられます。
理由5】平日の日中でなければできない手続き
引っ越し直後の手続きや銀行手続き、官公庁などの手続きは平日の日中でなければできないことがあります。こういった公的な手続きを欠勤の理由として挙げるのも有効な方法です。
公的な手続きにはかなりの時間がかかることもあるため、1日休んでもそれほど不自然ではないでしょう。
理由6】冠婚葬祭やイベント
結婚式や葬儀、祭礼やイベントなどの冠婚葬祭は、会社側に納得してもらいやすい欠勤理由です。会社によっては、慶弔休暇や忌引き休暇といった制度を使って休むことも可能です。
ただし、結婚式や祭礼はあらかじめ日時が決まっていることが多いため、突発的な欠勤理由として挙げるのは避けましょう。また、葬儀への参列が頻繁に続くようなことがあると、ズル休みを疑われてしまうかもしれないため注意が必要です。
会社をズル休みすることで起こるリスク
会社をズル休みすれば、その日は心身をゆっくり休めることができます。しかし、ズル休みにはリスクもついて回ります。
ここからは、会社をズル休みするリスクについて考えていきましょう。
リスク1】ズル休みをする癖がつく
一度ズル休みをすると「また休みたい」という気持ちが強くなり、休みグセがついてしまいます。
すると、仕事のモチベーションが低下しやすくなったり、業務効率が下がったりといった問題が起きてしまいます。
休みグセが定着してしまうと直すのに時間や手間がかかるので、十分に注意しましょう。
リスク2】有給休暇を使い切ってしまう
仕事を休みたいときに有給休暇を消化するのはいい方法です。しかし、頻繁にズル休みをすると有給休暇を使い切ってしまうリスクが高まります。
有給休暇を使い切ると、本当に有給休暇を使いたいときに休めなくなってしまうかもしれません。
リスク3】職場での信頼を失う可能性がある
ほかの従業員が働いているにもかかわらず頻繁に休みを取っていると、周囲からの信頼が少しずつ失われてしまいます。
また、ズル休みがバレてしまうと一気に信頼が失墜してしまうでしょう。
一度失った信頼を取り戻すためには、失ったとき以上の労力がかかります。周囲の信頼を損ねないよう、十分に配慮することが大切です。
リスク4】処罰される可能性がある
欠勤の頻度が高かったり、嘘の理由でズル休みをしたりすると、会社の処分対象になってしまうことがあります。
欠勤の多い従業員に対して戒告や減給といった処分が下るケースは少なくありません。それでも欠勤が改善されないときや悪質と判断されたときには、解雇に至るおそれもあります。
懲戒解雇を受けた場合には退職金が払われないことがあります。また、その後の転職に悪影響が及ぶこともあるので、十分気をつけておきましょう。
会社をズル休みするときに気をつけたいポイント
やむを得ず会社をズル休みするときには、周囲にバレないよう十分な対策を講じましょう。特に、SNSへの投稿は避けることが重要です。
最近では各種SNSを連携させる方が増えているため、思わぬところからバレてしまうおそれがあります。会社の人とつながっていない場合でも、共通の知り合い同士がつながっていると投稿を知られてしまうかもしれません。
また、会社付近に出かけると、社内の人とばったり会ってしまうリスクが高まります。ズル休みをした日には、会社付近に極力近づかないことが大切です。
ズル休みをした場合、自身で本来担当するはずだった仕事をほかの従業員に任せることになります。状況によっては、同僚や先輩に迷惑がかかってしまうかもしれません。
欠勤するときには、電話やメールなどでフォローをしておくよう心がけましょう。
仕事をするにあたっては、お互いに助け合いが必要です。しっかりとフォローやお礼をしておけば、今後別の人が休んだときにも同じような対応で乗り切ることができるでしょう。
仕事のズル休みがバレてしまったらどう対処する?
仕事をズル休みするときには、周囲の人にバレないよう十分な対策を講じておく必要があります。しかし、どんなに手を尽くしても、なんらかの理由でズル休みがバレてしまう可能性は十分に考えられます。
もしもズル休みがバレてしまったときには、社会人としてきちんと謝罪することが大切です。ここで嘘をついたり誤魔化したりしてしまうと、状況はさらに悪化してしまいます。
もちろん、謝罪したからといって許してもらえるとは限りません。会社によっては、罰則規定の対象となったり、改善書の提出を求められたりすることがあります。また、減給処分を受けるなど、今後の査定に響く可能性も考えられます。
ズル休みには、バレたときのリスクが大きいというデメリットがあります。あとあとのことを考えれば、安易にズル休みをするのはあまり得策ではないでしょう。
会社をズル休みしたくなったときの対処法
ズル休みにはリスクもあるため、突発的な欠勤はできるだけ避けたいものです。
「ズル休みをしたい」「仕事に行きたくない」と感じるときには、普段から以下のような対策をしておくことが大切です。
対処法1】有給休暇を上手に活用する
こまめに有給休暇を取るようにすれば、仕事のつらさをやわらげることができます。有給日数を確認し、好みのタイミングで有給休暇を使ってみましょう。
有給休暇という形で休めば、ズル休みしているという負い目を感じる必要がなくなります。結果として、いい気分で休日を過ごすことができますし、心身をゆっくり休めることも可能となります。
対処法2】リフレッシュのタイミングを作る
仕事に追われて疲れを感じているのなら、息抜きやリフレッシュのタイミングを設けるのがおすすめです。
仕事のスキマ時間に散歩をしたり、お昼休憩の最中に少しだけ睡眠を取ったりすればいい気分転換になります。また、タバコ休憩やお菓子休憩という形で息抜きをするのも効果的です。
上手に息抜きをすれば、メリハリをつけながら快適に仕事に取り組めるようになるでしょう。
対処法3】疲れやストレスが続くなら医師の診療を検討する
慢性的な疲れやストレスに悩まされ、頻繁にズル休みをしてしまうという方もいるかもしれません。こういった状況で無理に仕事を続けると、メンタル面に大きな悪影響が及ぶおそれがあります。
仕事の疲れが取れないときやストレスが続くときには、無理をせず医師の診療を検討しましょう。軽い相談に行くようなイメージで、気軽に医師を頼るのがおすすめです。
対処法4】環境に問題があるのなら転職を検討する
職場環境が悪いことが原因で、仕事に行きたくないと感じてしまうこともあると思います。
また「仕事が自分に合っていない」「仕事量と給与額が見合わない」といった悩みから、ストレスを抱えてしまうケースもあるでしょう。
会社の環境が悪いときや仕事にミスマッチを感じるときには、転職を選択肢の1つに入れてみましょう。自身に合う職場に巡り会えれば「ズル休みをしたい」という気持ちを抱えず前向きに働けるようになるかもしれません。
仕事にストレスやつらさを感じているのなら転職も視野に入れよう
ストレスやつらさを抱えたまま現在の仕事を続けていると、業務のパフォーマンスはどんどん下がってしまいます。
つらいと感じるときに会社を休むのは、心身を守るための有効策といえそうです。1日休んで心身をリフレッシュさせられるのなら、それほど問題はないでしょう。
しかし、「ズル休みをしたい」と頻繁に思ってしまうほどストレスを感じている場合には注意が必要です。こういったときにズル休みをしても、心身の不調はなかなか改善しないものです。
会社に行くことに強い抵抗を感じるのなら、転職を視野に入れてみましょう。好環境の会社を選んで転職すれば「ズル休みしたい」という気持ちが薄れるかもしれません。
不安や悩み、ストレスを感じているのなら、まずは転職エージェントに気軽に相談してみましょう。