専門職の中でもスペシャルな存在である弁護士の皆さんの転職には、一般向けの転職・就職サイトはあまり向きません。
それは通常の転職サイトで紹介されるのは、当然とも言えますが一般的な職種が大半だからです。
弁護士として活躍してきたキャリアを活かすには、その価値をわかってくれるサイトを選ぶことが重要です。
そんなわけで今回は、「弁護士の方の転職に最適なサイト」をランキング形式でご紹介します。
実際に使った方達の口コミと合わせて読んでいただき、これから登録すべきサイトを見つけ出してください!
- 弁護士におすすめ転職サイト・転職エージェント比較【総合ランキング】
- ビズリーチ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 1位
- JACリクルートメント│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 2位
- MS-JAPAN│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 3位
- SACTリーガルキャリアナビ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 4位
- リーガルジョブボード│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 5位
- 弁護士転職.jp│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 6位
- リーガルネット│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 7位
- 法務・弁護士転職ナビ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 9位
- C&Rリーガル・エージェンシー社│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 9位
- リーガルブライト│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 10位
- 弁護士の転職で転職サイト・転職エージェントを利用するメリット
- 弁護士の転職で転職サイト・転職エージェントを利用するデメリット
- 弁護士が転職サイト・転職エージェントを使う前に知っておきたい転職事情
- 弁護士向け転職エージェント活用の流れ
- 弁護士が転職サイトを利用するときのポイント8つ
- 弁護士の転職成功事例
- 弁護士資格を活かせる転職先
- 弁護士の転職に年齢は影響する?
- 弁護士が転職活動を成功させる5つのポイント
- 転職サイト・転職エージェントを利用すべき弁護士の特徴
- 事務所所属弁護士からインハウスローヤーに転職できる?
- 弁護士の転職で直接応募するのはアリ?
- 弁護士の転職は転職サイト・転職エージェントを有効活用しよう
弁護士におすすめ転職サイト・転職エージェント比較【総合ランキング】
弁護士専門サイトが持っている特徴を一目でわかるように表にまとめました。
特におすすめの転職サイトばかりを並べたので、参考になるかと思います。
それぞれの転職サイトが持っている特徴から、自分に合った転職サイトを見つけてご利用になる転職サイトの参考にしてみてください!
求人数 | ハイクラス | エージェントの質 | |
---|---|---|---|
ビズリーチ | ◎ | ◎ | ◎ |
JACリクルートメント | 〇 | ◎ | ◎ |
SACTリーガルキャリアナビ | ◎ | ◎ | ◎ |
弁護士転職NAVI | 〇 | ◎ | ◎ |
リーガルジョブボード | ◎ | 〇 | 〇 |
弁護士転職.com | 〇 | 〇 | ◎ |
リーガルネット | 〇 | ◎ | 〇 |
法務・弁護士転職ナビ | ◎ | 〇 | 〇 |
C&Rリーガルエージェンシー社 | ◎ | 〇 | 〇 |
リーガルブライト | ◎ | △ | ◎ |
弁護士が転職する時はスペシャルな職種だけにエージェントの選び方から慎重に取り組んでもらいたいです。
転職エージェントを決める時に気をつけたいポイントは大きく分けて、こちらの3点です。
- 求人数の多さ
- 求人のレベル
- コンサルタントの質
まず、求人数の多さが大切です。
なぜなら、求人の数が多いと自分にあった転職先を見つけやすくなるからです。
次に、求人の質です。数が多くても質が悪ければ、良い転職は望めません。求人の質は転職サイトの口コミを見たり、転職サイトの紹介をしているサイトの評価からわかります。
最後にコンサルタントの評価ですが、これも口コミや会社のホームページを見ればわかりやすいです。コンサルタントのサポートを売りにしている転職サイトは、当然コンサルタントの質の向上に力を入れています。
口コミや評価だけでなく、実際に転職サイトのホームページをみて何を売りにしていて、どんなサービスをしているのか確認しましょう。
ビズリーチ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 1位
エグゼクティブ向け会員転職サービスであるビズリーチは、ハイクオリティな非公開求人を豊富に取り扱っています。
求人への応募だけでなく、国内外8,000社以上の有料企業または2,500以上の一流のヘッドハンターからのスカウトを受けることができるのが大きな特徴です。
転職サイトの多くは完全無料であることがほとんどですが、ビズリーチは無料で使えるスタンダードプラン以外にも2段階の料金設定がされている有料のプレミアムプランも用意されています。
この有料プランに加入することで秘匿性が非常に高い案件への応募が可能となります。
弁護士の転職・求人情報も多数あり、他業種への転職も行えます。
JACリクルートメント│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 2位
JACリクルートメントはハイクラスなキャリアを持つ方に対して最適な転職支援を行います。
弁護士の転職に特化したサイトではありませんが、法務・知財関係の求人も多数抱えていますので弁護士の方が使う転職サイトとしても充分に役立ってくれます。
専門職や役員・幹部を含めた管理職向けの案件なども多く、高収入な求人を探されている方にも最適です。
年間約67000人の方が転職サポートに登録しており、その中でも35歳〜50歳代の転職に強いのも特徴です。
あらゆる問い合わせに対し「原則24時間以内に対応」という対応スピードの早さも魅力です。
MS-JAPAN│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 3位
MS-JAPANは管理部門・士業におすすめの転職サイト・エージェントです。
ここにしかない限定の非公開求人もありますので、より専門性の高い求人を探しておきたい人におすすめのサービスです。
約9割が非公開求人なので、条件に応じて求人の提案を受けられます。
年収500万円以上の求人も多数掲載しているので、年収UPを狙っている方にもおすすめです。
上場企業の求人もありますので、企業の管理部門で働きたいと考えている方にはおすすめのサービスです。
SACTリーガルキャリアナビ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 4位
SACTリーガルキャリアナビは、税理士・公認会計士・弁護士・司法書士・弁理士の5士業に特化した専門エージェントである「SACT」が運営する弁護士専門の転職サイトです。
ここは自分で求人をチェックすることも担当コンサルトから求人の紹介を含めた転職活動のサポートを受けることもできる、転職情報サイトと転職エージェントを兼ねた頼りになる場所です。
士業専門エージェントの弁護士専門サイトだけありコンサルトは業界の知識に大変詳しく、今後の業界の動向まで加味したアドバイスを受けることが可能です。
2015年設立と歴史自体は長くありませんが、それだけに積極的に求人の獲得などを行っており、特に「高収入・高ポジション」な条件の非公開求人が豊富に見つかりますので、キャリアアップを目指す方にもおすすめのサイトです。
リーガルジョブボード│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 5位
転職情報サイトであり転職エージェントでもあり、そしてスカウトを受ける場所でもあるのが「リーガルジョブボード」です。
転職をする方法が色々と選べ、それが1ヶ所でできるのは他社にはない強みと言えます。
企業と転職希望者がメールを使って直接やりとりができる「OnTheWebマッチングシステム」を採用しており低コストでの採用が可能な為に、他の転職サイトでは見ることのできない企業が多数求人を行っています。
特に何も活動をしなくても企業からスカウトされる可能性もあるなど、「登録しておくだけでも価値がある」法律系専門の求人サイトです。
また、転職先が決まり初出勤を済ますことで「最大10万円のお祝い金」を申請することができます。
残念ながら勤務地などで私の理想としている条件では無かったので見送らせていただきましたが、良い経験にはなりました。その後もスカウトメールはちょくちょく届いています。メッセージで企業とやり取りできたり、ここだけで色んなことができるのは便利です。初めて転職を行うので色々と不安もありましたが、リーガルジョブボードのおかげで何とかなりそうです。(出典:自社アンケート)
弁護士転職.jp│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 6位
これから転職活動を始めようとお思いなら「弁護士転職.com」への登録がおすすめです。
弁護士転職.comは転職サイトでありながら「情報入手・キャリア相談のみでも歓迎」ですので、今すぐの転職を考えていない方も安心して利用することができます。
さらに転職先として検討している企業に対して、匿名での情報収集や求人の打診を行って貰うこともできるんです。
求人地方は全国を対象エリアとしており、取り扱う業界も幅広いのでキャリアを活かしながらも今までとは違う業界にチャレンジすることも可能です。
既に約7600人もの弁護士の方が登録しており、信頼性も抜群です。
基本的な質問に対しての回答はもちろんですが、わからないことも調べて応えてくれたりします。まぁ、たまたま私の担当してくれていたエージェントが当たりだっただけかも知らないんですけど。私は首都圏に住んでいないので求人数が心配だったのですが、都市部でなくても思ったより数があったのも良かったです。(出典:自社アンケート)
リーガルネット│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 7位
リーガルネットは法律事務所や企業の法務関係など、幅広い求人を取り扱っています。
中には第二新卒や20代向けの求人も多数あり、実務経験に乏しい方の転職も力強くサポートしてくれます。
また求人の紹介や応募手続きのサポートだけでなく、各種転職セミナーや相談会も開催しています。
弁護士専門の転職サイトのエージェントは業界の情報に詳しいのは当然と言えますが、その中でもリーガルネットのエージェントは知識が深いと言われています。
法務・弁護士転職ナビ│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 9位
法務・弁護士転職ナビは一般には公開されていない希少な求人情報の紹介を受けられる転職サイトで、「法務・弁護士分野」に特化した専門求人を多く出しています。
キャリアコンサルタントが手厚いサポートをしてくれると評判で、満足度は97.1%と業界トップクラスの信頼を獲得しています。
法務・弁護士転職ナビが独自に企業と交渉し創出した求人を紹介しているので、法務・弁護士転職ナビにしかない求人も多く掲載しています。
複数の転職サイトを利用しながら、転職したい方にとってはより慎重に求人を確認できるのでおすすめです。
C&Rリーガル・エージェンシー社│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 9位
C&Rリーガル・エージェンシー社運営の「弁護士転職.jp」「法務求人.jp」は幅広いネットワークを生かした全国多数の求人を載せている法曹業界に特化した専門転職サイトです。
国内外大手企業の管理職クラス、大手法律事務所のパートナークラスなどハイクラス求人が豊富なことも魅力です。
転職サービスは、今すぐ転職サービスを受けたい方向けと、将来のために情報収集をスタートしたい方向けとの二つがあります。
とりあえず転職について知りたい方に対しても親身になって対応しているので、まずは登録してみるのもよいでしょう。
また、C&Rリーガル・エージェンシー社が提供しているAttorney’s MAGAZINEは法曹界の専門誌として高く評価されています。
特定の分野に偏らず、中立的な視点で編集された情報誌のため、弁護士からの評価が高いことが特徴です。
ぜひ、弁護士の方だけではなく法曹界に身を置いている方には読んでいただきたいです。
リーガルブライト│弁護士おすすめ転職サイト・転職エージェント 10位
リーガルブライトは法律事務所に特化した就職・転職支援サイトで、転職以外の情報や弁護士のためのツールは紹介しないで、転職だけに絞った転職サイトです。
Skypeを使った相談も受け付けていて、忙しかったり、コンサルタントと予定を合わせるのが面倒な方でも気軽に利用可能です。
転職専門のエキスパートが集まる転職サイトなので、信頼感もあります。
リーガルブライトではセミナーも開催していて、転職を進める手順や身だしなみ、ビジネスマナーまでセミナーで学べます。今まで多くの転職希望者を転職に導いたプロが解説するセミナーは必見です。
転職についてもっと知りたい方は、リーガルブライトで転職について勉強すると良いでしょう。
弁護士の転職で転職サイト・転職エージェントを利用するメリット
日々仕事に追われている弁護士の皆さんは、転職したいと思っていても、うまく行動に移せないことが多いでしょう、
忙しくも悩みを抱える皆さんが、転職活動で転職サイト・エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。
- 弁護士資格を活かせる求人のみを紹介してくれる
- 弁護士としてのキャリアを見据えた相談ができる
- 企業弁護士の非公開求人も保有している
- 長期間の転職活動でもサポートしてくれる
- 書類添削から面接対策まで細かく対応可能
以下で詳しく解説していきます。
弁護士資格を活かせる求人のみを紹介してくれる
弁護士が専門の転職サイト・エージェントを利用することで、弁護士資格を活かせる求人のみを紹介してもらえます。
通常総合型の転職サイト・エージェントを利用する際には、資格に基づいた求人紹介をしてくれるものの、全くの別業界を紹介されてしまうこともあるでしょう。
弁護士資格を活かした転職活動をしたい場合、見当違いな求人を紹介されてしまう可能性もあります。
効率良く転職活動をしたい方向けのサービスであるといえるでしょう。
弁護士としてのキャリアを見据えた相談ができる
弁護士としてのキャリアを見据えた相談ができるのも、転職サイト・エージェントを利用するメリットのひとつです。
弁護士として事務所や企業に所属している人の中には、これからのキャリアに不安を抱えている人も多いことでしょう。
弁護士としてのキャリアを道筋を立てて、専門のコンサルタントに相談できるので、将来に不安を抱えている方でも、安心して利用できるでしょう。
軽い悩みでも相談しやすいので、気軽に利用できるのもポイントです。
企業弁護士の非公開求人も保有している
弁護士事務所の求人はひまわり求人などで掲載されていることが多いですが、インハウス系の求人は掲載されていないことが多いです。
そのため企業で弁護士の資格を活かして働きたいという方に、おすすめのサービスであるといえるでしょう。
企業弁護士の求人は、一般的に非公開ですからインターネット上で見つけ出すのは容易なことではありません。
企業弁護士の条件のいい求人を見つけられる可能性を高めたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。
長期間の転職活動でもサポートしてくれる
弁護士の転職サイト・エージェントでは、長期間の転職活動でも十分にサポートしてくれます。
弁護士の転職活動では仕事と並行しながら転職活動をすすめていきますから、転職活動自体が長期化する可能性があります。
実は転職サイトの中には、長期間のサポ―トができないものもあります。
弁護士専門の転職サイト・エージェントでは、長期間の転職活動でもサポートできるように、サポート期間を長く設けていることも多いです。
書類添削から面接対策まで細かく対応可能
弁護士が転職サイト・エージェントを利用することで、書類添削から面接対策まで幅広く対応してもらうことが可能です。
そのため初めて転職活動をする方でも、不安感なく転職活動をすすめることができるでしょう。
年収の交渉をしてもらえる
年収の交渉をしてもらえることは、転職エージェント活用のメリットです。
お金や待遇のことを自分で伝えにくい人も、安心して転職できますね。
弁護士のスキルや実績に詳しい担当者がつくため、条件のミスマッチが防げます。
転職エージェントを活用すれば、自分で転職先と交渉をする必要はありません。
すべて無料でサポートしてもらえる
多くの転職エージェントは、無料でサポートしてもらえます。
登録から利用、入職が決まるまで、一切お金がかからないものがほとんどです。
転職エージェントは人材を紹介した企業から、報酬をもらっています。
そのため、転職希望の弁護士がお金がかからないシステムです。
転職にコストをかけたくない人も、転職エージェントを活用しやすいでしょう。
弁護士の転職で転職サイト・転職エージェントを利用するデメリット
弁護士の仕事探しに、転職エージェントを利用するデメリットは以下の通りです。
- エージェントからの連絡がしつこいことがある
- 転職を急かされる可能性がある
- 必ずしもエージェントと相性が合うわけではない
エージェントからの連絡が多いことがある
転職エージェントの担当者から、ひんぱんに連絡が来ることもあるでしょう。
あまりに連絡がしつこい場合は、担当者に控えるように伝えてください。
仕事の関係上、転職エージェントに対応することが難しい人は、正直に話すことも大切です。
連絡手段をメールに切り替えてもらえる可能性があります。
転職を急かされる場合もある
転職エージェントを活用すると、転職を急かされる可能性があります。
転職時期を早めるアドバイスを受けたからと言って、応じる必要はありません。
自分の希望する転職タイミングに合わせて、今まで通りサポートをしてもらいましょう。
転職エージェントは、人材を紹介した企業からお金をもらって利益を出しています。
目標達成のために、転職を急かす担当者もいるでしょう。
エージェントと相性が合わない危険性もある
転職エージェントと相性が合わない場合もあります。
相性が悪すぎて思うように活動が進められない場合は、運営会社に連絡してください。
電話か専用フォームで、担当者変更を依頼しましょう。
相性が合わずに変更以来することは、担当者に直接話すことはNG行為です。
公式サイトから連絡先を探して、担当者変更を伝えてください。
弁護士が転職サイト・転職エージェントを使う前に知っておきたい転職事情
弁護士の転職市場をチェックしましょう。
転職の理由にはどのようなものがあるのか、平均年収はいくらなのか、などの情報をまとめました。
弁護士の働き方や平均年齢が気になる人にも、おすすめの内容です。
弁護士の転職理由で多いもの
弁護士の転職理由には以下のものが多くあります。
- 年収アップを希望している
- 所属事務所と業務フローが合わない
- 弁護士として独立を考えている
- インハウスもしくは法律事務所に転職したい
- キャリアアップを考えている
- 職場の人間関係に問題がある
- ワークライフバランスを調整したい
転職理由は人それぞれですが、キャリアアップに関するものが多いです。
独立やキャリアチェンジなどを目標に、転職を考える弁護士はめずらしくありません。
弁護士の平均年収
参考:日本組織内弁護士協会公式サイト 企業内弁護士に関するアンケート調査集計結果(2022年3月実施)
日本弁護士連合会のデータによると、弁護士の平均年収は1,119万円です。
高い年収ですが、中央値は700万円なので弁護士全員が1000万円レベルの年収ではありません。
弁護士は定年がないため、長いキャリアが期待できます。
実績を重ねて独立すれば、さらなる年収が目指せるでしょう。
取り扱う案件によって金額が変わることも多く、給料は細かく固定されていないこともあります。
弁護士の平均年齢
弁護士資格の保有者の平均年齢は、47.2歳です。
弁護士になるための試験は、年齢制限がありません。
弁護士資格を取った後は、一生涯弁護士として働くことも可能です。
そのため弁護士資格の受験者は、幅広い年代に分かれています。
弁護士向け転職エージェント活用の流れ
弁護士向けの転職エージェントを活用する流れを紹介します。
大まかな流れとしては以下の通りです。
- 転職エージェントに登録する
- 担当者と面談
- 弁護士向けの求人を紹介してもらう
- 書類選考後に面接
- 内定後に入職日を決める
- 転職エージェントを活用すれば、弁護士事務所や企業と個人でやり取りをする必要がありません。
忙しい弁護士にも、転職エージェントの登録はおすすめです。
転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録しましょう。
自分に合ったサービスを見つけて、以下の情報を登録してください。
- 氏名
- 希望の転職先
- 希望する転職時期
- 修習期
- 生年月日
- 電話番号
- メールアドレス
弁護士の転職エージェントでは、修習期の登録が求められます。
希望する転職時期や転職先などを決めていない場合でも、登録が可能です。
担当者と面談
登録後に連絡を待ち、面談のスケジュールを決めましょう。
都合が良い段階で担当者と面談をします。
初回のキャリアカウンセリングでは、転職で希望することや求める待遇なども尋ねられます。
希望する条件などは、大まかにでもメモにまとめておきましょう。
複数の転職エージェントを活用している場合は、初めに伝えてください。
弁護士向けの求人を紹介してもらう
担当者から、弁護士向けの求人を紹介してもらいます。
自分の希望に合わない求人には、無理に応募する必要はありません。
事務所や法務部の雰囲気も、希望をすれば共有してもらえます。
なぜ人員を募集しているのか尋ねると、担当者から教えてもらえる場合もあります。
書類選考後に面接
企業の書類選考後は、採用担当者を交えて面接を受けましょう。
応募書類や面接に関しては、転職エージェントから対策をしてもらえます。
どのようなことが聞かれるのか不安な採用面接でも、安心して臨めますね。
内定後に入職日を決める
面接後に内定通知が来たら、採用がすでに決まった状態です。
働く条件や待遇の交渉は、転職エージェントに依頼できます。
納得できる契約内容を提示してもらい、転職先に入職してください。
弁護士が転職サイトを利用するときのポイント8つ
弁護士のみなさんは、転職サイトを利用したことがない方も多いでしょう。
今の事務所に対して不満を持っている状態から早く抜け出すためには、効率よくサイトを利用してサポートを受けることが重要です。
しかし転職サービスの運営母体が異なるように、提供しているサービスの質や、みなさんと合うサービスかも異なります。
自分の性格や特性に合ったサービスをうけるためにも、以下の5つのポイントを把握しておきましょう。
- 弁護士の転職実績が希望と合っているか
- 弁護士に特化したサービスか
- 求人元がブラック事務所でないか
- 担当者が弁護士業界に詳しいか
- 内部情報を教えてもらう
- 転職のサポートが充実しているか
以下で詳しく解説していきます。
弁護士の転職実績が希望と合っているか
弁護士の転職サイトでは、過去の転職実績を公開しています。
給与の不満を解消した人、環境の良い事務所でのびのび仕事をしている人など、多岐にわたります。
転職実績を確認して、自分の求めている条件で転職を成功させている人がいるかを、確認しておきましょう。
上述したように弁護士の転職サービスは、サービスごとの特色に違いがあります。
転職で給与を上げたいのに、環境の良い職場に強みのあるサービスだと、意味がないですよね。
希望条件を最短で実現できるサービスを探していきましょう。
弁護士に特化したサービスか
弁護士が転職活動をする際に転職サービスを選ぶときには、弁護士に特化したサービスかをよく確認しておきましょう。
特に弁護士の転職サポートをメインに行っているサービスでないと転職野サポートを十分に受けられない可能性があります。
専門職は特に業界内の事情がそれぞれ異なりますから、しっかりと事情を把握している担当者でないと、転職するに至った悩みにも寄り添えない可能性が非常に高いです。
弁護士に特化した転職サポートを実施しているかを事前によく確認しておきましょう。
求人元がブラック事務所でないか
転職サイトから提案された求人でも、自分で口コミや評判を確認して、ブラック事務所ではないかを確認しましょう。
稀に求人の中には、離職率の高い事務所が紛れていることもあります。
キャリアアップのために転職を繰り返すのは良いですが、環境の悪い事務所ばかりを転々として実績がないのは、評価が下がってしまうかも。
求人元の情報を自分でも検索したり、コンサルタントに離職率を確認してみて、長期的に働けて自分のキャリアに繋がる事務所を探しましょう。
担当者が弁護士業界に詳しいか
転職サイトの担当者が弁護士業界に詳しいかも確認しておきましょう。
法曹業界に関して知識のないコンサルタントに、大切な転職活動を任せるのは、正直不安ですよね。
コンサルタントに初めて相談するタイミングで、何気なくこれまでの転職支援実績を聞いてみてください。
ただ「この求人が良いですよ」と進めてくるコンサルタントの場合は、注意が必要です。
内部事情を教えてもらう
弁護士専門の転職サイトの紹介を受ける際には、求人の内部事情も教えてもらいましょう。
法律事務所間での転職は、マッチングが命です。
事務所ごとにも働くことへの考え方や、顧客への向き合い方のスタンスに違いがあります。
事実転職をしても、事務所に馴染めず、別の事務所にすぐ転職する弁護士も多くいます。
事前に内部事情を知っておくことで、入所後のミスマッチを減らせるでしょう。
コンサルタントとの相談が利用できるサービスで、気になる求人の事務所の雰囲気などを訪ねてみましょう。
転職のサポートが充実しているか
弁護士が転職活動をするときには、様々な案件をこなしながら転職活動を進めることになりますから、エージェントからのサポートが転職活動の進捗を左右することもあります。
弁護士専門の転職サイトを利用するときには、転職のサポートが充実しているかどうかもきちんと確認しておくことをおすすめします。
例えば、書類選考や面接の対策を実施してくれるところや、転職活動をスムーズに進められるように、転職活動のスケジュール調整を担当してくれるところもあるでしょう。
いいサービスは皆さんができるだけ負担なく転職できるようにサポートしてくれますから、キチンとサポート能力の高いサービスを選んで利用することをおすすめします。
求人数をチェックする
転職サイトやエージェントの求人数をチェックしましょう。
特に総合転職サイトや、ハイクラス向けの転職エージェントの場合、求人数は必ず確認してください。
弁護士向けの求人はどれくらいあるのか、調べることが大切です。
法律事務所と法務部の求人も比較する
転職先に、法律事務所や企業の法務部を希望している弁護士もいるでしょう。
自分が希望する転職先の求人数をチェックしてください。
公開求人の検索は、転職サイトやエージェントは会員登録なしでも行えます。
公式サイトを開き、どんな求人があるのか見てみましょう。
面談方法を確認する
転職エージェントの面談方法は以下があります。
- 転職エージェントのオフィスで行う対面面談
- インターネットの会議ツールを使ったWeb面談
- 電話による相談
以上の中でも、転職エージェント拠点での対面面談が特におすすめです。
担当者と顔を合わせて話すことで、転職の熱意やポテンシャルがしっかりと伝えられるでしょう。
Web面談の場合は、指定されたツールやアプリ、落ち着いて話せる環境を用意してください。
弁護士の転職成功事例
ここからは弁護士の転職成功事例についていくつか見ていきましょう。
転職成功者の年齢や年収の変化なども合わせて紹介しますよ。
一般民事系法律事務所への転職
- 一般民事系法律事務所→一般民事系法律事務所
- 30代後半 女性
- 年収600万→600万+個人受任(100万程度)
国内大手法律事務所への転職
- ブティック系法律事務所→国内大手法律事務所
- 20代後半 男性
- 年収1,000万→1,100万
インハウスローヤー(東証一部上場)への転職
- 一般民事系法律事務所→インハウスローヤー(東証一部上場)
- 40代前半 男性
- 年収700万→600万
弁護士資格を活かせる転職先
弁護士の資格を活かして活動できる転職先の例を紹介します。
一般民事系法律事務所
個人と中小企業を主なクライアントとしているのが一般民事系法律事務所です。
収入源は主に一般民事事件と顧問料です。
交通事故、刑事事件、債務整理、離婚等、事件内容に特化した事務所もありますが、基本的には事件内容を選ばず幅広い案件に携わります。
一般民事系法律事務所は、完全歩合制か歩合制か、自己事件を受注できるかどうか等によって、年収に大きな幅があります。
おおよその年収モデルは下記の通りです。
1年目 | 360~600万円 |
---|---|
2年目 | 360~700万円 |
3年目 | 400~1000万円 |
4年目 | 500~1500万円 |
企業法務系法律事務所
企業法務系法律事務所の特徴は、大手企業を顧客とすることに特化していることです。
予防法務だけでなく、訴訟担当も含んだ企業法務に携わります。
一般企業法務にとどまらず、クライアントの業務内容次第ではファイナンスや企業買収などの幅広い案件に関わることもありますよ。
海外支店展開に伴い常駐弁護士をおく事務所もありますが、その場合高度な英語スキルが身についていることが必須です。
大まかな年収モデルは下記の通りです。
1年目 | 1,000~1,200万円 |
---|---|
3年目 | 1,300~1,500万円 |
5年目 | 1,500万円~ |
年収の水準が高額であるのも、企業法務系法律事務所の特徴ですね。
インハウスローヤー(企業法務部)
インハウスローヤーとは当該企業の法務部員であり、弁護士資格を持った会社従業員です。
外部弁護士とは違い、当事者として主体的にプロジェクトにかかわることができる点が特徴ですね。
また企業内部ではプロジェクトを法的な観点から見てアドバイスする役割であり、外部の法律事務所等に対しては自社を代表しての窓口役となります。
法務部を充実させる規模の企業となると、海外市場を求めていないケースは少ない傾向にあることから、英語力を求められることも多いです。
ちなみに、一般的に弁護士会費は企業側が負担しますよ。
インハウスローヤー(上場企業の場合)のおおまかな年収モデルは下記の通りです。
25~30歳 | 400~600万円 |
---|---|
30~40歳 | 500~700万円 |
40~60歳 | 700~1,800万円 |
年収は企業規模によっても大きく変わってきます。
企業法務系法律事務所と比べると物足りなさを感じるかもしれませんね。
しかし、充実した福利厚生、常識を外れた激務がないこと、定年まで安定して勤められる点等が大きく違うこともあり、単純な比較は難しいでしょう。
弁護士の転職に年齢は影響する?
一般的な会社員であれば「35歳以上になると転職は厳しくなる」と合われたりしますね。
しかし弁護士の場合、一般的な会社員ほど転職に年齢が影響することは少ないです。
弁護士として培った専門分野の知識やスキルは、一朝一夕に身につくものではなく、年齢に関係なく需要があります。
もとより弁護士は司法試験合格までに年齢を重ねていることも多く、実際に弁護士として活動を始める時には30代ということは珍しくありません。
そういった背景もあり、弁護士の転職は比較的年齢の影響を受けづらいのですね。
大手法律事務所の場合は20代後半までが有利
大手の法律事務所に入所すれば高額の年収が約束されることから、競争率が非常に高いです。
新卒採用時ですら厳しい競争に勝ち抜かなくては入所することはできず、中途採用で目指すとなればさらに過酷になるでしょう。
弁護士の転職の中でも年齢が影響しやすいケースといえます。
特に下記は四大法律事務所と呼ばれ、最大手の法律事務所です。
- 西村あさひ法律事務所
- アンダーソン・毛利・友常法律事務所
- 長島・大野・常松法律事務所
- 森・濱田松本法律事務所
高年齢でこういった大手事務所に転職したい場合は、広く浅くではなく、専門性を特化させ高める方がアピールポイントになりやすいですよ。
年齢によってアピールすべきポイントは変わる
20代~30代前半の弁護士の場合、基本的にはポテンシャルを意識したアピールが有効です。
そのため実務経験がまだ浅い若手の方が、未経験の分野には挑戦しやすい傾向がありますね。
高年齢の弁護士は、身につけた専門性、実績、人脈や営業力等が評価されやすいです。
未経験分野よりは、これまでの経験を活かして活動できる業務の方が転職の成功率は高いでしょう。
弁護士が転職活動を成功させる5つのポイント
弁護士が転職活動を成功させるには、下記5つのポイントを踏まえておくことをおすすめします。
- 弁護士事務所に求める待遇・条件を明確化する
- 自分の活躍したい分野を明確化する
- 将来どんな弁護士になりたいかを考える
- 転職活動用に見た目にも気をつかう
- 家族がいるなら理解を得ておく
以下で詳しく解説していきます。
弁護士事務所に求める待遇・条件を明確化する
弁護士が転職活動を進める時には、主な転職先である弁護士事務所に求める待遇・条件を明確化しておきましょう。
弁護士事務所によっては個人経営のところが多かったり、取り扱っている案件が少ないこともあり、事務所ごとに得られる収入の幅も代わります。
刑事事件や民事事件の取扱いによっても、業務の比重は変わりますから、ワークライフバランスをある程度意識して働きたいと考えている方には向かない可能性もあります。
実際に働くときにどんな働き方を実現したいのか、ビジョンを明確化しておくことで実際に働くときのイメージをつかみやすくなり、求人を探す時の条件でも迷わなくなるでしょう。
少しでも我慢して転職しようとしてしまうと、ミスマッチが発生して最初のころは我慢できても数か月で再転職の道を選ぶ羽目にもなりかねません。
今何を不満に思って転職しようとしているのか、どんな働き方が理想なのかをふりかえって、条件や待遇を明確化していきましょう。
自分の活躍したい分野を明確化する
弁護士と一口にいっても、活躍できる分野は大きく異なります。
民事事件や刑事事件を取り扱う個人事務所もあれば、企業の法務担当に着くこともあれば、金融業界での不動産関連法に携わることも可能です。
また企業には顧問弁護士として、企業関連法の観点から助言を求められることもあるでしょう。
自分がどんな方分野に強みを持っていて、何を武器に活躍していきたいのかを明確化することで、転職先を探しやすくなるでしょう。
将来どんな弁護士になりたいかを考える
弁護士が転職するときには、ただ今働きやすい転職先を探すのではなく、将来のキャリアを考えることも重要です。
確かに若いうちには遊びたい気持ちもわかりますし、私生活と両立したい考える方も多いことでしょう。
しかし将来のビジョンが今の時点で明確化されていないと、将来年齢が上がったときに年齢に見合った経験値を積んでおらず、同年代の他の弁護士に後れを取ってしまう可能性もあるのです。
将来どんな弁護士になりたいのかを、現時点の目標と照らし合わせて明確化しておくことをおすすめします。
転職活動用に見た目にも気をつかう
弁護士として活動しているとついつい色のついたスーツやラフな格好に慣れてしまう方も居るでしょう。
しかし転職活動用に見た目にもきちんと気をつかい、リクルートスーツに身を包んだりと華美すぎない格好を心がけていきましょう。
弁護士といえど転職活動をしているときは、選んでもらう立場になりますから、一般的な転職者と同じ格好を心がけましょう。
もちろん当日だけではなく、書類選考用に撮影する証明写真でも、派手すぎない格好を心がけることをおすすめします。
家族がいるなら理解を得ておく
家族がいる場合は、転職活動に対して理解を得ておくことも重要です。
家族がいるにもかかわらず、全く了承を取らないまま転職活動を始めてしまうと、家族間でトラブルが起きやすくなってしまいます。
また転職活動は自分の可能性が切り開ける側面を持っている反面、選択する転職先によっては、年収が下がってしまうこともあります。
家族の生活にも迷惑が掛かってしまう可能性もありますから、きちんと了解を取っておきましょう。
転職サイト・転職エージェントを利用すべき弁護士の特徴
転職サイトの利用をお勧めする弁護士の特徴は以下の通りです。
- はたらきながら転職活動を両立したい弁護士
- 行きたい事務所がまだ定まっていない
- ブラック事務所を極力引きたくない弁護士
- 初めての転職活動を始める
弁護士が転職サイトを利用するメリットを紹介します。
はたらきながら転職活動を両立したい弁護士
転職サイトの利用は、働きながら転職活動を両立したい弁護士に向いています。
時間が思うように取れず転職のタイミングがはかれない場合は、転職サイトに相談しましょう。
転職サービスには求人紹介や、連絡代行といったものが含まれます。
自分で企業とやり取りする必要がないので、今の仕事が忙しくても連絡の確認が最低限で済みます。
効率良く転職活動を進められるため、積極的な転職サイトの活用がおすすめです。
行きたい事務所がまだ定まっていない弁護士
行きたい事務所がまだ決まっていない弁護士は、転職サイトへの登録がおすすめです。
転職サイトでは専任のキャリアアドバイザーから、ベストなアドバイスが受けられます。
これまで経験した仕事や持っているスキルをもとに、自分にマッチする事務所が見つけられるでしょう。
自分の転職市場での価値を知りたい人も、第三者のプロから見た目線で教えてもらえます。
転職後のミスマッチが防げるので、自分一人で活動するよりもいい事務所と出会えるでしょう。
ブラック事務所を極力引きたくない弁護士
ブラック事務所を避けたい弁護士は多いのではないでしょうか。
転職サイト・エージェントを活用すれば、働きにくい事務所への転職が回避できます。
厳しい審査がある転職サービスでは、労働環境に不安がある事務所を紹介しません。
転職後の定着率をアップさせるために、働きやすい職場を紹介しています。
転職サイト・エージェントにもよりますが、職場の見学を受け付けていることがあるので希望しましょう。
キャリアエージェントに相談すれば、採用背景や職場の雰囲気を教えてもらえる可能性が高いです。
初めての転職活動を始める弁護士
初めて転職活動を行う弁護士は、転職サイトやエージェントを有効活用してください。
自分だけで転職を行うと、予想以上に時間と労力がかかります。
転職先のピックアップから企業への応募や連絡、面接対策などに慣れていないと、スムーズに進まないでしょう。
転職はタイミングも重要なので、やみくもに動くことは非常に危険です。
業界の動向や事業にくわしく無ければ、ベストな転職活動が難しいことに注意してください。
転職自体に悩んでいるという人にも、転職サービスへの登録をオススメします。
事務所所属弁護士からインハウスローヤーに転職できる?
弁護士事務所に所属している場合、インハウスローヤーへの転職は可能でしょうか。
インハウスローヤーとは弁護士法人を除く企業や、法人・機関などに所属する弁護士のことです。
企業に所属する弁護士を「企業内弁護士」、官公庁所属の弁護士を「行政庁内弁護士」と呼ぶことがありますが、総称はインハウスローヤーといいます。
弁護士がインハウスローヤーへ転職する際のポイントをまとめました。
企業内での採用需要が高まっているので可能
弁護士は企業内での採用需要が高まって、転職しやすい傾向があります。
インハウスローヤーの需要増加の背景には以下があります。
- 法律の兼ね合いが必要な業務が増えた
- 法改正・規制緩和が活発化しスピーディーな対応が求められる
- コンプライアンス意識が高まって対応が不可欠になった
何か問題があった時に弁護士事務所に相談するスタンスでは、企業の対応が手遅れになる可能性が高いです。
法律の専門家である弁護士を採用することで、企業は時代に合った問題解決を図る必要があります。
インハウスローヤーの需要の高い業界を狙おう
インハウスローヤーの需要が高い業界は、大きなビジネスプロジェクトを行っていることが特徴です。
インハウスローヤーを積極採用している業種は、以下のものがあります。
- 家電・自動車・化学・医薬品などのメーカー
- 情報通信やネットサービスなどのIT業界
- 銀行・証券・保険を扱う金融機関
需要が高い業界に狙いを定めれば、転職活動がスムーズに進むでしょう。
転職先は法律の知識に需要があり、コンプライアンス意識が高まっている企業を選んでください。
地方転職は難しい
インハウスローヤーを積極的に採用している企業は、都市部に集中しています。
自社で法律知識が必要な大きなプロジェクトを行っている企業や行政などは、地方にはほとんどありません。
インハウスローヤーが地方への転職を希望する場合は、ハードルが高いと考えてください。
実際に転職サイトでインハウスローヤーを検索しても、東京の大手企業が数件しか見つけられません。
地方への転職を希望している弁護士は、インハウスローヤー以外の職種を視野に入れて活動しましょう。
弁護士の転職で直接応募するのはアリ?
弁護士の転職で、事務所に直接応募することはアリでしょうか。
ここからは、転職の直接応募について弁護士が気をつけることを紹介します。
転職先を探す方法を間違えてしまうと、ブラック事務所をひいてしまうことがあるので気をつけましょう。
行きたい弁護士事務所が決まっているならアリ
転職の直接応募は、すでに行きたい弁護士事務所が決まっている人は問題ありません。
自分が希望する仕事内容や勤務体系をよく確認して、応募をしてください。
求人募集の条件を丁寧にチェックして、自分の経験やスキルにマッチするのか考えましょう。
自分が事務所で働くイメージを固め、どのような事業に貢献できるのか詳しく伝えることが重要です。
応募書類は自分の経験を踏まえて、採用担当者にわかりやすいように書いてください。
手あたり次第に応募するのはNG
転職したいからといって、手当たり次第に事務所に応募することはやめましょう。
転職は準備の段階から、落ち着いて行動することが重要です。
自分が働きたい事務所を見極めて、どんなスキルが活かせるのか考えてください。
表彰された過去がある弁護士は、そのことが転職で武器になります。
自分が転職先に望むことも箇条書きで洗い出し、優先順位をつけましょう。
自己分析をきちんと行うことで、長く働ける職場を見極められます。
ブラック事務所に当たる可能性もあるので情報収集が必要
ブラック事務所への転職を避けるためには、情報収集を徹底することが重要です。
仕事内容や待遇のチェックだけでなく、事務所が求める人物像をつかみましょう。
業界のトレンドや動向についても確認すれば、転職が有利に進められます。
どんな分野の法律知識が求められるのか、事務所によって特色が異なるので注意してください。
事務所の規模だけにこだわらず、自分が希望する求人情報を集めましょう。
大きな事務所だけに絞って活動すると、転職成功のハードルが上がる可能性があります。
弁護士の転職は転職サイト・転職エージェントを有効活用しよう
弁護士の転職は、転職サイトやエージェントを有効活用しましょう。
新しい仕事を探すときは、自分に合った求人を見つけることが重要です。
スキルの棚卸しや自己分析を間違うと、転職成功につながりません。
長く勤められる事務所を見極めるためにも、第三者の力を借りることをおすすめします。