フロントエンジニアの面接対策とは？採用面接時のよく聞かれる質問・回答例や技術・志望動機を未経験者と経験者に分けて紹介

「フロントエンジニアの面接対策はどのようにしたら良い？」
「面接における質問内容や回答の仕方を知りたい」

フロントエンジニアの面接対策は重要なポイントを押さえたうえで取り組むと、スムーズに進められます。

また、未経験者および経験者で質問内容や効果的な回答の仕方を把握していると、面接官に好印象を与えられる可能性が高いです。

そこで本記事では、フロントエンジニアの面接対策で重要なポイントや質問と回答、効果的な逆質問などについて詳しく解説します。

フロントエンジニアの面接対策で重要なポイント3つ

フロントエンジニアの面接対策におけるポイントを押さえていないと、面接官の求める回答ができない危険性が高いです。

面接官が求める回答するためにも、本項でフロントエンジニアの面接対策で重要なポイントをチェックしましょう。

• 培ってきたスキルや経験を示す
• 企業が求める能力や思考を把握して伝える
• 数値を踏まえて実績を伝える

培ってきたスキルや経験を示す

フロントエンジニアの面接では、自らの培ってきたスキルや経験がどの程度あるのかを示すことが必須です。

培ったスキルや経験を話すだけではなく、実務経験においてどのように活かしてきたかを合わせて伝えられると面接官に良い印象を与えられます。

例えば、過去に携わったプロジェクトで実際にどのように貢献してきたのかを示せると、コミュニケーションの取りやすい方と認識されやすいです。

そのため、これまでに培ってきたスキルや経験を伝えられると、面接官に説得力のあるアピールができます。

企業が求める能力や思考を把握して伝える

フロントエンジニアの面接においては、企業が求める能力や思考を把握したうえで伝えると好印象を与えられます。

企業が求める能力や思考を確認するためには、公式サイト内にある社長・社員のメッセージや、求人に記載されている求める人材を見るなどの方法が効果的です。

事前に企業が求める人物像を把握したうえで面接に臨めると、自分が応募企業に見合った人材であることを示せます。

企業がどのような人材を求めているのかをとことん研究すれば、面接成功の確率を高められるでしょう。

数値を踏まえて実績を伝える

フロントエンジニアの面接では、具体的な数値や実績を交えてアピールすると面接に通る確率が高いです。

単にスキルや経験を羅列するのではなく、具体的な数値を交えたストーリーを語ると面接官に興味を持ってもらえるきっかけを作れます。

例えば、「〇日で開発を仕上げた」「売上を〇%アップさせた」などといった具体例を入れると、さらにわかりやすくなります。

具体的な数値を盛り込んで実績を伝えるとフロントエンジニアとしての能力を伝えられて、効果的にアピールできるでしょう。

未経験者向けのフロントエンジニアにおける面接の質問と回答

初めてフロントエンジニアの面接を受ける場合は、「どのような質問をされるのか心配」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本項では、未経験者のフロントエンジニアが面接時に質問される内容や回答を紹介するので、参考にしてみてください。

• なぜフロントエンジニアの仕事がしたいのですか？
• ポートフォリオで特に力を入れたポイントは何ですか？
• プログラミングスキルをどのようにして学びましたか？
• エラーが発生した場合はどのように問題を解決しますか？
• 弊社に入社後のキャリアプランをどのように考えていますか？

なぜフロントエンジニアの仕事がしたいのですか？

フロントエンジニアの経験がなければ、必ずといって言いほど質問されます。

■質問の意図 「フロントエンジニアとしての熱意や意欲」を図るためです。また、未経験者の場合は、どの程度学習意欲やキャリアアップを真剣に考えているのかを見ています。

 

■回答のポイント これまでの経験や思考を振り返ってフロントエンジニアで役立つ内容を回答しましょう。成長意欲を示しつつ、どのように応募企業に貢献できるのかを伝えることが重要です。

自分自身の経験や意欲を明確に伝えて、面接官にフロントエンジニアとして活躍する熱意を示しましょう。

ポートフォリオで特に力を入れたポイントは何ですか？

面接に臨む際はポートフォリオを提出する必要があるため、面接官から質問をされる可能性が高いです。

■質問の意図 応募者が自身のスキルや経験をどのように活かして、成果を出そうとしているのかを図っています。面接官は、ポートフォリオに応募者独自の工夫やこだわりが盛り込まれていることを重要視しています。

 

■回答のポイント 他の応募者と差別化を図るために、どのような点にオリジナリティを出しているのかを回答しましょう。応募先企業の業務内容と照らし合わせて、どのように貢献できるのかを示すと効果的です。

ポートフォリオはスキルや経験を示すのに効果的な資料となることから、後悔のない作品に仕上げましょう。

プログラムスキルをどのようにして学びましたか？

フロントエンジニアは入社してからも継続的に最新の知識を習得する必要があるため、面接官から質問される場合が多いです。

■質問の意図 プログラミングをどのように学んできたかを知ることで、どのような思考や意欲を持っているのかを図っています。また、自己解決能力や適応力を測るのにも役立ちます。

 

■回答のポイント プログラミングスキルを学ぶのになぜその方法を選択したのかを、明確に説明しましょう。入社後にどのようにスキルや経験を磨いていくのかも、説明できるとより評価が高いです。

プログラミングスキル習得にどのような工夫をしたかを説明できると、積極性をアピールできるでしょう。

エラーが発生した場合はどのように問題を解決しますか？

フロントエンジニアの仕事に取り組んでいると不明点が多く出てくるため、面接官から質問される場合があります。

■質問の意図 エラーが発生した際に、どのようなアプローチをして問題の解決に導くのかを見ています。また、問題が発生した場合に忍耐強く取り組めるのかも確認しています。

 

■回答のポイント エラーが発生した場合に、どのような仮説を立てて解決に導くのかを詳しく説明しましょう。また、業務で問題が発生した際にどのように対処するのかも順序立てて説明できると、面接官に良い印象を与えられます。

フロントエンジニアの業務に取り組んでいるとエラーは日常的に発生するため、さまざまな回答を用意しておくことをおすすめします。

弊社に入社後のキャリアプランをどのように考えていますか？

一般的な質問を一通り完了した後に、最終盤で入社後のキャリアプランについて質問される場合が多いです。

■質問の意図 応募先企業にて、長期的に働く意思があるかを図っています。また、応募者の将来的なビジョンと応募企業の思考が合致しているかを見るのに適した質問です。

 

■回答のポイント 短期・中期・長期の3つの視点に分けて、どのように業務に関わりたいかを時系列に説明しましょう。希望が叶うかは別として、具体的な数値や役職名を挙げて説明できると、高評価に繋がります。

入社後の計画を表明することで、面接官が応募者がどのように企業に貢献してくれるのかをイメージしやすくなります。

経験者向けのフロントエンジニアにおける面接の質問と回答

フロントエンジニアとして仕事をした経験がある場合は、未経験者とは異なった質問をされる可能性が高いです。

本項では、フロントエンジニアの経験がある方が面接時に質問される内容や回答を紹介するので、参考にしてみてください。

• これまでのプロジェクトで直面した問題をどのように解決しましたか？
• Webサイトやアプリを開発するうえで重要視していることは何ですか？
• プロジェクトに取り組むうえでどのような役割を果たしていましたか？
• ユーザーが使いやすいWebサイトやアプリを作る際にどのような工夫をしていますか？
• ○○のフレームワークの経験や実践例を教えてもらえますか？

これまでのプロジェクトで直面した問題をどのように解決しましたか？

フロントエンジニアの仕事では問題に直面する場面も多数あるため、面接官から質問をされる可能性が高いです。

■質問の意図 プロジェクトにおいて問題が発生した際にどのように解決に導いてきたかを、確認するために質問されます。また、課題管理スキルや再発防止策をどのように立てるのかを見ています。

 

■回答のポイント 問題の特定・原因分析・解決策・成果の測定などを細分化して、回答しましょう。順序立てて説明できれば、面接官から高評価を得られます。

これまでの問題が発生した際の具体例を交えつつ、どのように関わり解決に向けて動いたのかを示せるとベストです。

Webサイトやアプリを開発するうえで重要視していることは何ですか？

応募先企業によって運営するWebサイトやアプリが異なるため、面接官から質問をされる場合があります。

■質問の意図 上司から言われた通りに取り組むだけではなく、自分なりにどのように工夫をしているかを図っています。また、開発における熱意やこだわりを確認するのにも役立つ質問です。

 

■回答のポイント フロントエンジニアとしての独自の価値観や、こだわりをアピールしましょう。また、価値観やこだわりを基にどのように行動するのかを示せると効果的です。

単に技術的な事項を伝えるのではなく、どのような思いを持ってWebサイトやアプリを開発してきたのかを説明しましょう。

プロジェクトに取り組むうえでどのような役割を果たしていましたか？

応募先企業は多くのプロジェクトを抱えている場合があり、面接官から質問をされる可能性が高いです。

■質問の意図 応募者がプロジェクトに対してどのように向き合っているのかを示すために、質問されます。また、同僚との関わり方を見るために確認される場合が多いです。

 

■回答のポイント 具体的に関わったプロジェクトの例を挙げて、達成した成果や数値を示しましょう。応募先企業でどのように経験を活かしたいかも伝えられると、面接官に良い印象を与えられます。

どのような成果を上げてきたかを重点に置いて、プロジェクトにおける役割やスキルを説明できると効果的です。

ユーザーが使いやすいWebサイトやアプリを作る際にどのような工夫をしていますか？

フロントエンジニアの仕事をする際はユーザーが使いやすいWebサイトやアプリを作らなければならないため、面接官から質問をされる場合が多いです。

■質問の意図 候補者がユーザー中心の開発ができていることや、自社サービスの売上に貢献できることを確認するために質問されます。また、フロントエンジニアとしてどの程度の知識を持っているかを確認する意図があります。

 

■回答のポイント UI/UXによる視覚的に見やすい設計や、ユーザーが迷わずに使える動線設計をした経験を基にわかりやすく説明しましょう。設計により、どの程度アクセス率が上がったかも示せるとベストです。

単にWebサイトやアプリを作った経験ではなく、数値や実績で伝えられると面接官に好印象を与えられます。

○○のフレームワークの経験や実践例を教えてもらえますか？

フロントエンジニアの面接では、React・Vue.js・Angularなどのフレームワークに関する質問をされる可能性があります。

■質問の意図 応募先企業では何らかのフレームワークを採用しており、応募者が開発経験があるのか確認するために質問されます。また、使用経験年数やプロジェクトでの役割も確認される場合が高いです。

 

■回答のポイント React・Vue.js・Angularなどのフレームワークに関する使用経験を、数値や実績を交えて説明しましょう。応募先企業が多くのフレームワークを採用している場合は、学習意欲を見せると好印象を与えられます。

応募先企業で取り扱っているフレームワークの開発経験があれば、即戦力として活躍できるでしょう。

フロントエンジニアの面接で効果的な3つの逆質問

フロントエンジニアの面接の終盤には、「何か質問はございませんか」と聞かれる場合がほとんどです。

最後にさらなるアピールをするためにも、効果的な逆質問をして面接官の印象に残る応募者になりましょう。

• 入社までに身に付けておくべきスキルや知識はありますか？
• 貴社で活躍している方の共通点は何ですか？
• 発生した問題に対してどのように対応していますか？

入社までに身に付けておくべきスキルや知識はありますか？

「入社後に応募先企業で活躍する熱意がある」「事前準備をする成長意欲がある」といった、アピールができます。

企業に「自主的に動ける人材」という好印象を与えられる効果があり、将来的に応募先企業で活躍できるイメージを持ってもらえる可能性が高いです。

また、応募先企業が求めるスキルや経験をアピールすることにも繋がり、入社後の業務がスムーズに進みます。

応募先企業が求めるスキルを有していない場合でも、入社までに技術を磨いておくと高評価を得られるでしょう。

貴社で活躍している方の共通点は何ですか？

応募先企業で活躍している方の共通点を確認すると、企業がどのような人材を求めているかを知るきっかけになります。

活躍している方の共通点を知ると入社前からどのような動きをすると、応募先企業に貢献できるのかもイメージしやすいです。

また、質問をした際に自分のイメージと違うときは、他社で自身に合ったポジションを探せる場合もあります。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、必須で行うべき逆質問だといえるでしょう。

発生した問題に対してどのように対応していますか？

応募先企業で発生したエラーについて質問すると、次の項目を確認できる場合が多いです。

• 企業におけるトラブル対応プロセス
• チーム体制や協力の仕組み
• 過去のエラー発生時の事例

エラーが発生した際の対応方法がわかると、自身の解決方法と合致しているのかを確認できます。

エラーの対応策が異なる場合であっても自分なりの解決策を提案できれば、より効果的なアピールに繋がります。

また、企業文化や業務環境を把握する質問でもあるため、積極的に確認すべき逆質問です。

フロントエンジニアの面接対策を講じて後悔のない状態で面接に臨もう

フロントエンジニアとして希望企業に入社するためには、効果的な面接対策を講じる必要があります。

これまでに培ったスキル・経験や企業が求める能力・思考について理解したうえで、面接に臨まなければらならない。

また、数値や実績を踏まえて面接官に説明できると、高評価を得られる可能性が高いです。

未経験者と経験者は質問内容が異なる場合があるため、面接対策をしたうえで臨むとスムーズに進められます。

面接の最終盤に必須となる効果的な逆質問ができれば、応募先企業で活躍しているイメージを面接官に与えられます。

フロントエンジニアの面接で納得のいく結果を得るためにも、事前に対策を講じて万全な状態で面接に臨みましょう。