保育士には派遣もあり、メリットもあると考える人が多いのではないでしょうか。
「保育士派遣のメリットを知りたい」「保育士派遣が気になっている」「派遣と正職員で迷っている」と考えている人もいるでしょう。
結論、保育士派遣はメリットもデメリットもあります。保育士派遣は、適応力が高く、様々な職場を経験したい人に向いています。本記事では、保育士派遣のメリットを紹介します。
本記事は以下のような人におすすめです。
- 保育士派遣のメリットやデメリットを知りたい人
- 保育士派遣を検討している人
- どの派遣会社がよいか迷っている人
保育士派遣のメリットやデメリットも知って、派遣という働き方についても検討してみるとよいでしょう。
保育士派遣のメリット5選
保育士派遣にはメリットがいくつかあります。これから、保育士派遣のメリットを5つ紹介します。
柔軟な働き方が可能
働き方の自由度が高いのも、保育士派遣のメリットです。ライフスタイルに合わせて、勤務時間やシフトを決められます。
「1日4時間のみ働きたい」「水曜日は休みを取りたい」といった要望も、派遣だと通りやすいです。様々な勤務先から決めるため、比較的、要望に近い派遣先を紹介してくれます。
時給が一般より高い
保育士派遣の時給は、1,300円~2,300円ほどです。派遣の時給は、パートや正社員よりも高い場合があります。
しかし、直接雇用ではないため、安定性がないというデメリットもあります。原則賞与はありません。ただし、派遣会社によっては賞与を支給しますが、正社員ほど賞与が多くない場合もあります。
派遣は、残業代や交通費が支払われる場合が多いです。残業代は、基本時給が高いため、正社員よりも多いです。
残業が少ない
派遣だと、残業が少ないのがメリットです。残業がない場合も多く、発生しても残業代が高めに設定されています。
派遣は、1日8時間の勤務時間で帰れるため、プライベートの時間を確保しやすい特徴もあります。17時半には帰宅できている、派遣社員も多いです。
残業が発生した場合は、派遣会社から残業代が支払われます。また、契約時の条件以上の残業がある場合は、派遣会社に申し出て、職場環境の改善を求めることも可能です。
派遣会社のサポートがある
派遣会社のサポートが受けられるのも大きなメリットです。就業先の相談も派遣会社にできます。
また、派遣会社によっては、資格取得サポートやセミナーをおこなっている会社もあり、スキルアップに繋げられます。
また、福利厚生のある派遣会社もあります。お店やサービスを割引価格で受けられるといったものです。派遣会社によって強みは違うため、自分に合ったところを選ぶとよいでしょう。
紹介予定なら正規雇用の可能性もある
紹介予定派遣なら正規雇用の可能性があります。しかし、紹介予定派遣は、一定の期間を働かないと、正規雇用にはなれません。
仕事の評価に関わらず、雇用先の都合で契約が終了することもあります。正社員を希望する人は、派遣から正社員になるのは大変です。
そのため、正社員を希望するという人は、最初から正社員の募集を受けるとよいでしょう。派遣でもよいという場合は、様々な会社で働けるというメリットもあります。可能性は高くはありませんが、正規雇用になることもあります。
未経験でも働きやすい
派遣だと、未経験でも働きやすいという特徴があります。現場経験なし、無資格といった求人もあります。
また、キャリアサポートが充実している会社もあり、働きながら保育士資格を取ることも可能です。
派遣先も様々なところがあり、どんな施設で働きたいか、という要望も叶いやすいです。
無資格の場合、担当する業務は主に以下のようなものになります。
- 事務作業→電話対応、備品管理など
- 保育補助→保育の補助的な作業など
無資格の場合は、保育士の作業内容が限られてしまうため、働きながら資格を取るのもよいでしょう。
退職しやすい
退職しやすいのも、派遣の保育士のメリットです。退職の際は、職場ではなく派遣会社に伝える必要があります。そして、派遣会社が、雇用先の職場に退職の件を連絡します。
派遣会社を通じているため、代わりの人員を用意しやすく、正職員よりもスムーズに退職しやすい環境です。
保育士派遣のデメリット3選
保育士派遣にはデメリットもあります。これから、保育士派遣のデメリットを紹介します。
雇用期間がある
労働者派遣法の改正により、同じ事業所での勤務は原則3年までです。また、保育士派遣では短期間の勤務で、1ヶ月や3ヶ月、3年など派遣会社や就業先によっても違います。
6ヶ月で正社員の可能性のある、紹介予定派遣もありますが、必ず正社員になれるというわけではありません。6ヶ月を過ぎたら、他の会社に移ったり、就職活動をしたりします。雇用が安定しないのも、派遣のデメリットです。
保育士派遣は、業務範囲が限られていて、フリーや副担任としての勤務があります。勤務期間が決まっているため、子ども達の卒園までを見届けられないまま、契約期間が終わることもあります。
対等な人間関係を築きにくい
保育士派遣は、正社員の補助的役割につくことも多いです。業務範囲が別で、正社員の人と違う役割ということで、立場が対等ではない場合もあります。
また、保育士派遣と正職員をはっきり線引きしている保育園もあります。保育士派遣は、提案があっても言いにくい場合もあるでしょう。
また、職場の会議には、正社員だけと決まりがあり、出席できない場合もあります。保育士派遣は会議中の人のいない中で、保育をしていることが多いです。
正社員よりは安定しない
保育士派遣は、時給は正社員よりもよい場合もありますが、雇用期間が定められており、賞与もないため正社員よりは安定しません。
業務内容は、基本的に「担任」という形ではなく「保育補助」です。園長や主幹教諭・主任といった役職には就けないというデメリットがあります。
保育士派遣は有期雇用のため、主任や園長などの役職は任されません。いずれは、主任や園長を目指したいという人は、正社員での応募も検討しましょう。
無資格者は雇用先を見つけるのが難しい
保育士派遣で、無資格でも可能な仕事はあります。しかし、無資格だと派遣先の職場を見つけるのがかなり大変です。
なかには、有資格者限定の派遣会社もあります。無資格の人は、有資格の人よりも職場を探すのが難しいため注意が必要です。
参考:はたらき方を選ぶ|テンプスタッフ
参考:派遣ではたらく|テンプスタッフ
派遣と正社員、パートの違い
派遣と正社員、パートの違いを紹介します。派遣と正社員、パートの違いは以下のとおりです。
雇用形態 | 派遣 | 正社員 | パート |
---|---|---|---|
雇用主 | 人材派遣会社 | 保育施設 | 保育施設 |
雇用期間 | 有期雇用 | 無期雇用 | 無期雇用 |
給与 | 時給(1,300円~2,300円ほど) | 月給制が多い | 時給制が多い(1,181円ほど) |
賞与 | なし※派遣会社から支給の場合もあり | あり(月給2ヶ月分ほど) | 職場によって異なる
(ある場合、正社員と同額ほど貰える場合と、気持ちほどの場合がある) |
福利厚生 | 人材派遣会社の社会保険に加入 | 保育園の社会保険に加入 | 保育園の社会保険に加入 |
有給休暇 | あり(申請は派遣会社と保育園どちらにも申請が必要) | あり | あり |
育休制度 | あり | あり | あり |
退職金制度 | なし | あり | なし(慰労金として支給される場合も) |
仕事内容 | 保育補助、雑務 | 保育、簡単な事務作業、イベントの準備など | 保育補助、雑務 |
残業 | ない場合が多い | ある場合もある | ない場合が多い |
業務上の指揮命令権 | 保育園 | 保育園 | 保育園 |
正社員やパートだと、直接雇用になり、雇用期間は基本的にないため比較的安定しています。
派遣ですと、派遣会社経由の雇用になり、契約期間があります。派遣のメリットは、時給が高い、派遣会社によっては手厚い福利厚生が受けられる、責任のある仕事はあまりないことです。
参考:保育士(東京都)の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス
派遣の種類
派遣の種類は3つあります。希望に合わせて働き方を決めましょう。
登録型派遣 | 人材会社に登録して派遣先を決める |
---|---|
紹介予定派遣 | 最長で6ヵ月の契約期間があり、それ以降は双方の合意により、保育施設に直接正社員雇用される |
無期雇用派遣 | 人材派遣会社と無期限で契約して働く |
保育士派遣は、登録型派遣の働き方が一般的です。紹介予定派遣ですと、正社員になれる可能性があります。
仕事内容は基本的には同じ?
仕事内容は派遣の場合は「派遣補助」という扱いです。正職員の仕事の手伝いをするといった感じです。
保育補助といっても、保育の仕事内容はあまり正職員と変わりない場合もあります。仕事量は、保育業界は人手不足で多い場合があります。
保育士派遣の1日のスケジュール
派遣は1日どんなスケジュールで働くのか気になるという人もいるのではないでしょうか。保育士派遣の一日のスケジュールについて紹介します。フルタイムの場合のスケジュールです。
- 8:00→出勤
- 8:30→登園、子ども達の受け入れ(検温や体調確認など)
- 8:45→子ども達と遊ぶ
- 9:00→朝の会
- 9:15→各クラス活動
- 12:00→給食
- 13:00→お昼寝
- 15:00→おやつ
- 16:00→帰りの会
- 16:15→事務作業、明日の準備など
- 17:00→退勤
仕事内容は、保育補助が多く、保育の内容は正社員と変わりない場合もあります。基本的に同じ時間に出勤や退勤が可能なのがメリットです。
保育士派遣の探し方
保育士派遣は、インターネットや求人誌で探すというのが一般的です。インターネット上には様々な派遣会社の求人があります。また、求人誌は、地域に特化した求人が載っていて、近い職場を探したい人にもよいでしょう。求人誌の派遣会社に連絡を取り、職場見学(面接)をおこないます。
派遣では、職場見学の後、派遣会社に採用、不採用の連絡が行きます。職場見学では、他の派遣会社と合わせて、見学をおこなう場合があります。応募者複数人で、面接のような質問がある場合があるでしょう。その場合、回答の準備をおこなっておくと便利です。
派遣の働き方がおすすめな人
派遣はどういう人におすすめなのでしょうか。派遣の働き方がおすすめの人を紹介します。
家庭の事情でフルタイム勤務が難しい
育児や家事など、家庭の事情でフルタイムの勤務が難しい人に、派遣は合っている働き方です。派遣には、半日だけとう短時間勤務もあります。
また、派遣には、フルタイムに近い、パートタイムの仕事もあります。用事の合間に、一定の時間、働きたいという人にもおすすめです。
保育士の仕事でダブルワークをしたい
ダブルワークをしたい人にも派遣はよいでしょう。2箇所の保育所でも、保育と別の仕事を合わせる働き方もあります。
派遣のダブルワークは、派遣会社に許可を取ることが必要です。派遣と、アルバイトやパートを組み合わせるのもよいでしょう。
しかし、ダブルワークは意外に大変なため、体調管理には気をつける必要があります。
ブランクを経て復職したい
ブランクがあり、いきなり正社員に復職は悩むという人に、派遣はよい方法です。派遣で、慣れてから正社員に戻るのもよいでしょう。
派遣はスキルアップの制度があるため、働きながら正社員で働くための準備も可能です。また、保育士経験があるため、即戦力で働け、派遣会社や派遣先の職場でも重宝されやすいでしょう。
ライフスタイルに合わせて働きたい
ライフスタイルに合わせて働きたいという人に、派遣はおすすめです。派遣だと、様々な働き方が実現できます。
例えば以下のとおりです。
- フルタイムで働きたい
- 1日2~3時間の短時間勤務を希望
- 木曜日は休みを希望
- 1日7時間×週5日なら勤務可能
- 自宅に近い職場を希望
- 電車通勤が可能な職場を希望
様々な要望に、派遣会社によっては応えられる場合があります。要望を派遣会社に相談するとよいでしょう。
派遣がおすすめできない人
派遣は働き方が、正社員やパートとは異なり、派遣をおすすめできない人もいます。これから、派遣をおすすめできない人を紹介します。
長く働きたい
長く働きたいという人は、派遣はおすすめできません。派遣は、最長3年という決まりがある働き方です。
3年を過ぎたら、以下のように別の職場を見つける必要があります。
- 同じ派遣会社で別の保育園を紹介してもらう
- 別の派遣会社で仕事を探す
- 正社員やパートの仕事を探す
同じ派遣会社で仕事を紹介してもらえる場合は移ります。紹介してもらえない場合は、別の派遣会社に移るという方法や正社員やパートの仕事を探す方法があります。
雇用期間については、正社員やパートなら、期間の定めなく働けます。しかし、派遣だと雇用期間があるため注意が必要です。
責任ある仕事もしたい
「担任を任せてもらいたい」「昇進したい」と責任のある仕事をしたい人は、派遣はおすすめできません。
紹介予定派遣で、正社員になれる場合は別ですが、派遣から役職にはつけません。また、普段の仕事も保育補助という扱いになり、仕事をすべて任せてもらえない場合もあります。派遣はこういったデメリットもあるため、就業の際はよく考える必要があるでしょう。
様々な職場に行くのが負担
派遣は、一箇所ではなく、様々な職場に行く場合があります。様々な職場に行くのが負担という人は派遣はおすすめできません。
例えば以下のような人です。
- 同じ会社にいて、仕事に慣れたい
- 新しい人間関係を築くのが苦手
- 違う方法で仕事をしたくない
- 臨機応変に対応できるタイプではない
様々な職場に行くのが負担という人は、正社員かパートといった直接雇用を選んだほうが良いでしょう。
保育士派遣の登録方法
保育士派遣の登録方法について紹介します。派遣は、以下のような順で登録することが多いです。
- 来社や電話、Webから派遣会社へ仮登録
- 情報入力・仕事エントリー
- 面談・仕事案内
- 就業決定・開始
派遣は、Webでも簡単に登録できる場合があります。面談も、来社なしでWeb面談が可能という派遣会社があります。
保育士派遣の求人サイトおすすめ
保育士派遣求人サイトや派遣会社で有名なところを、何社か紹介します。気になる求人サイトや派遣会社があったら、登録しておいてもよいでしょう。
マイナビ保育士

有名なマイナビのサービスです。保育士の求人が多数あります。厚生労働省から認可を受けている、転職支援サービスです。雇用形態「その他」で派遣の求人にもアクセスができます。
保育園に精通した専門のキャリアアドバイザーが、ヒアリングし希望に合った求人を紹介しています。履歴書や自己PRの書き方のサポートもある求人サイトです。来社や電話での求人紹介もおこなっています。
参考:マイナビ保育士
テンプスタッフ

テンプスタッフには、保育士の求人もあります。幅広いジャンルの求人を取り扱う、派遣会社です。事務やデータ入力の仕事が多いのも特徴です。
テンプスタッフの特徴は以下のとおりです。
- 業界最大級の求人数
- 福利厚生がある(社会保険、優待サービス、キャリアアップ)
- サポートがある
コーディネーターが相談にのってくれるメリットもあります。仕事開始後も定期的な面談でサポートしてくれます。また、充実の研修もテンプスタッフの特徴です。
参考:テンプスタッフ
わたしの保育

保育士派遣のほか、正社員、パートの募集もあります。首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)における認可保育園、認証保育園、保育施設での仕事が主な就業先です。
利用する人の年齢は幅広く、ライフスタイルも様々です。現役保育士、幼稚園教諭の人だけでなく、結婚や出産などで保育の現場を離れていた人にも、求人が多いためおすすめです。
参考:わたしの保育
保育士ワーカー
保育士の仕事が充実している、求人サイトです。保育士専門の求人サイトなので、保育士の仕事に就きたい人は一度目を通してみてもよいでしょう。
保育士ワーカーの特徴は以下のとおりです。
- 保育士の求人数が多い
- 実際の残業時間といった情報も教えてくれる
- 保育士専門のアドバイザーのサポートがある
専門のアドバイザーが面接日程の調整、面接対策、給与などの条件交渉もおこなってくれます。様々な都道府県の求人を閲覧可能です。
参考:保育士ワーカー
ヒトシア保育(旧:保育ひろば)
保育士派遣の求人が充実しています。保育士免許が必須の派遣会社です。
全国対応で、求人数も多いです。どこでも利用可能で、対応も早い派遣会社となっています。
派遣の他にも、保育士に特化した紹介予定派遣、人材紹介、転職フェアをおこなっています。
参考:ヒトシア保育
アスカ

アスカは、全国対応の派遣会社です。アスカグループは北海道から沖縄まで全国に店舗を配置しています。 全国の保育園、幼稚園、こども園、学童保育、などの保育関連施設への就業が可能です。
業界最大規模の保育求人があります。 保育士派遣の業界では創業20数年の老舗で、安心して利用ができます。
参考:アスカ
保育士派遣のメリットもある
保育士派遣には、時給が高い、様々な職場を経験できるというメリットがありました。正社員よりは、負担が少ない部分があるでしょう。
今回本記事で紹介したことは、以下のとおりです。
- 保育士派遣のメリットは時給がよい
- 保育士派遣のデメリットは安定しない
- 保育士派遣求人サイトのおすすめ
保育士派遣は、メリットもあります。派遣に興味を持った人は、派遣を試してみてもよいでしょう。