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40代の転職

40代の転職は難しい?転職が失敗しやすい理由と成功のポイント

40代 転職
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40代で転職をする方は少数というイメージもありますが、転職者全体の割合で見ると、そこまで少数派という訳でもありません。

年齢階級 転職者数 転職者に占める割合
25~34歳 74万人 25.0%
35~44歳 55万人 18.6%
45~54歳 52万人 17.6%

※総務省統計局の労働力調査(詳細集計)2023年1~3月期平均の結果より(2023年5月12日公表)

この結果を見れば、転職者のおよそ4~5人に1人は40代以上であることが分かります。

とはいえ、40代の方が転職をする場合、人生において最後のキャリアチェンジのチャンスであることも多いです。

40代の転職では、どのような点に着目すれば良いのでしょうか。

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40代で転職をするにあたっての懸念事項

慣れた職場環境を捨ててもプラスはあるのか

勤めている職場や仕事に対しては、良い点・評価できる点もあるが、不満な点もあるというのが、割と普通の状態であるとも言えます。

たとえ不満があっても職場に慣れているかどうかは円滑に仕事を進める上で重要なポイントで、転職によって職場環境をリセットすると、これまで出来て当たり前だと思っていたことが上手くいかなかったりして、「なんだかんだで前の職場は良かったんだな…」と後悔しても時すでに遅しです。

職場に不満があっても、社内ルールや社風、社内の人間関係をリセットした方が良い状況かどうかは転職前に冷静に考える必要があるでしょう。

新しい職場に進んで入る覚悟があるか

前述の通り、40代の転職では業務内容とは別に、職場環境が変わることや、新しい職場へいかに適応するかも重要です。

この年代になると、こうした環境の変化もある程度ドライに受け止められると思いがちですが、実際のところ、40代の方でも人間関係を理由に転職をするケースは多くあります。

人間関係が理由の転職割合
  • 40~44歳:17.5%(全理由のうち)
  • 45~49歳:25.7%(全理由のうち)

何歳になっても人間関係の構築というのは重要であり、難しいものだと言えます。

もし40代で転職することを考えているのであれば、新しい職場に馴染む努力が出来るかどうかも自分に問いかけてみるべきでしょう。

積極的に会社員として成長するマインドを持っているか

40代の方を採用した時に懸念となる要素の1つが、「採用後も成長意欲を持ち続けてくれるか」でしょう。

前述の通り、40代の方でも職場の人間関係に悩む人は多いですが、これは何も、単純に「性格の合わない人が職場にいる」という話ではありません。

新しい職場や仕事になれば、新しいことを1から覚える必要があります。しかし、年齢を重ねていることもあり、新卒の頃と同じように貪欲に新しい知識を吸収するのが体力的・精神的に難しい部分もあります。

時には、年下の社員から業務を教わるということも考えられます。こうした新しい環境に対して、やる気を持って臨んでいけるかは重要なポイントと言えます。

40代の転職が難しい理由

理由1】経歴の良し悪しだけでなく具体的な実績やスキルが必要

40代になると、転職先には人柄や経歴とは別に、転職後にすぐ活躍できそうな具体的な実績やスキルの有無を求められ始めます。

例えば営業職の管理層を目指すのであれば、前職で大きな利益を獲得したことがあるかどうかや、最大何人の部下を同時にマネジメントした経験があるかどうかなどが問われます。

より若手層の場合は、上記のような直接的な経歴がなかったとしても、その人の特性が垣間見えるエピソードなどを評価して採用するケースも相対的に多いです。

理由2】経営に携わった経験や特化したスキルが評価されやすい

よく、「日本の働き手は、ゼネラリストが評価されやすい」と言われます。

ゼネラリストとはいわば「何でもできる人」のことで、伝統的な日本企業は数年間で部署を異動させながら、ゼネラリストを育成するのが従来の日本式のキャリアとされてきました。

一方、欧米では、1つの領域に特化したスペシャリストを育成するのが一般的で、日本でも「より複雑化されたビジネスに対して、ゼネラリストがメインの今の土壌では太刀打ちできない」という意見は高まっており、スペシャリストを厚遇するケースが増えています。

特に、経験のある40代などの層は、スペシャリストの方が求められるケースも増えていると言えます。

40代でも転職しやすい職種や業種とは?

40代でも転職しやすいのは、成果が目に見える営業職が代表的です。

中途採用者の中でも、営業職は目に見える成果が得られるので、非常に処遇をしやすいということもあります。

管理職経験者であれば、また1からやり直しかという気持ちになるかも知れませんが、中途採用で実力があると認められれば、営業職は昇進が早い傾向にありますので、転職後の出世もしやすいのが営業職です。

次に転職しやすいのが、経理職です。

経理職はどこの会社でも必ず存在します。

お金の流れが存在しない会社は存在しないので、従業員が100名規模の会社でも経理は必ず存在しています。

但し、経理スキルは3年程度経験を積めば誰でも出来てしまう仕事だと考えている経営者も多いので、独自の強みが必要です。

独自の強みは管理職としての経験があれば非常に強い武器となります。

人を束ねることが出来る上に、実務経験を積んでいれば、これほど強いことはありません。

次に採用されやすいのが人事職です。経験年数が長いほど転職で有利になります。課長職の経験があればなおさら力強いものになります。

人事は経験が全てと言い切る経営者もいます。

事務系で採用されやすいのは以上の職種となります。

理系職種で採用されやすいのは品質管理がおすすめ

理系職種では品質管理が非常に転職しやすいです。

品質管理は激務なことに加えて、事務処理能力が問われますが、人気がないので求人がいつも出ているという点で転職しやすいです。

製造現場と営業職と、取引先の顧客企業に常に挟まれての仕事なのでストレスフルかつ、激務になりやすいのですが、出世も早いので、入社後にそれなりの待遇に早く昇進することができます。

特に経験が必須な仕事であり、経験があればあるほど採用されやすい職種なので、メーカーなどの製造業の第一線で活躍している40代などは非常に強いです。

次に転職しやすい職種が、開発職や研究職といった、成果を問われる職種です。

人気の職種ですが、成果を問われます。

裏を返せば、転職をした後に成果がでなければ居づらくなってしまう理系職種の代表格です。

成果がでなければ居場所を失うという点において、採用する側としては採用しやすいのです。

成果がでなければ居づらくなり、また転職をするということの繰り返しになってしまいます。

理系職種は特にハイリスク・ハイリターンな転職になることを念頭に置きましょう。

実は恐ろしい管理職転職!解雇される可能性が高い!

前職で課長職を経験しており、転職後も課長職以上の待遇で迎えられることがあります。

一見してキャリアダウンせずに良かったと見えるかも知れません。

しかし、この管理職転職ほど危険なものはないと考えてください。

課長職で転職すると労働組合の組合員ではありません。

一般的に組合員である一般社員から出世していった管理職は解雇されることはありませんが、管理職としていきなり転職して高い待遇を得るとなれば、その高い待遇に見合わない能力であった場合、会社を解雇される危険性が高まります。

過去の判例で、管理職待遇で転職をしたにも関わらず、管理職としての仕事の遂行能力がないとして解雇された判例が多々あります。

解雇を表立ってしないまでも、管理職としての能力がないと経営者に判断されてしまえば、自主的に退職を促されることは間違いありません。

管理職としての転職には待遇が良くなるのと同時に、こうした解雇リスク・退職リスクが常に付きまといます。

安易に管理職待遇で、待遇が良くなるからと転職を決めるのも考え物です。

ハイクラス求人の落とし穴とは!?

最近ではハイクラス向けの転職サービスが流行っています。

確かに管理職待遇は魅力的です。

待遇は一般社員として転職するよりも破格に高いです。

しかしながら企業としての思惑として、そんなに高い賃金を支給するのだから、それに見合うだけの仕事をしてくださいねというプレッシャーも尋常ではないということを認識しておいてください。

「これだけの待遇で迎えたのだから、これまでの会社で培った経験を活かして、素晴らしい新しい発想を持って仕事をしてくれるだろう。期待がいっぱいで待ちきれない。」

「この待遇で迎えたのだから、期待をかけている。どんな活躍をしてくれるのだろう。素晴らしい成果を残してくれるに違いない。」

採用する側の気持ちとしては、このような心理になっています。

このプレッシャーを跳ね除ける覚悟と自信がなければ、40代の転職は失敗に終わります。

裏を返せば、それだけ待遇を跳ね上げて、転職を成功させるチャンスです。

いきなり管理職で転職してくるのだから、素晴らしい仕事が出来るだろうという期待感で会社のトップが注目しています。

更なる出世を目指すチャンスがあります。

管理職転職はリスクが高いですが、それだけ魅力的な待遇ということもあります。

これまでの仕事に自信がある方は、積極的にチャレンジしてください。

転職したい40代は積極的に転職サイトを活用しよう!

40代の転職希望者には、積極的な転職サイトの活用をおすすめします。

理由としては、転職エージェントやハローワークでは求人に応募すらできない可能性が非常に高いためです。

まず、転職エージェントでは管理職経験者以外の高齢者は登録を断られる可能性が高いです。

一部理系のスペシャリスト職種(専門職)であれば問題ないですが、それ以外の方の場合には、正社員としての採用を目指すにはあまりにも不利なため、登録できたとしても劣勢を強いられる可能性が高いです。

ハローワークは年齢制限を求人に書くことができません。転職サイトも同様ですが、求人窓口に行って、いざ応募しようとする前に電話によって転職先の人事に応募確認をするのですが、年齢を理由に厳しいが、それでも良いかという念押しをされる可能性があります。

気持ち的にも、そこで「ああ、年齢が高いからやっぱり駄目なんだ。もう転職は諦めよう」と心を折られる可能性が高いです。

転職サイトであれば、採用担当者にメッセージを送る機能が搭載されたサイトもあります。

熱意を直接、応募先企業に伝えるチャンスがあります。

採用担当者も様々な考え方を持った採用担当者がいますので、メッセージを読んで「この人は凄く良さそうだ!」と感じれば年齢制限の壁を打ち破ることが出来ます。

転職サイトを積極的に活用することで、新天地を目指しましょう!