20代での転職活動は、人生の大きな分岐点になることがほとんど。
今後長期的に働き続ける企業を見つけるためにも、収入だけではなく働きやすさや業務内容とのマッチング度合いなど、細かい情報も収集する必要があります。
これから転職を考えている20代の皆さんも、転職を成功させるにあたってどんなことをすべきか、迷っていることでしょう。
そこで今回は20代が転職を成功させるために必要な情報を、ポイントごとに絞って紹介していきます。
東晶貿易株式会社 〒106-6238 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー38F
TEL: 03-6230-9978 FAX: 03-6230-9083
■実績
・2024年ベストベンチャー100会員
■保有資格
・有料職業紹介事業(厚生労働省許可 許可番号:13-ユ-307846)
・プライバシーポリシー取得
20代の転職市場をチェック
20代での転職活動を成功させたいのであれば、現時点での20代の転職市場をチェックしておく必要があります。
20代の転職市場には、現在以下の特徴があります。
- 20代は転職による賃金増加の割合が高い
- 20代でも前半と後半で転職先に求めるものが異なる
以下で詳しく解説していきます。
20代は転職による賃金増加の割合が高い
厚生労働省の調査によれば、20代で転職した人のうち、20代前半で46.5%、20代後半で46.3%もの人が転職活動による賃金増加を実感しています。
特に賃金増加のピークを迎えるのは、30代前半からになりますが、その後段々と給与アップを実感できた割合は減少していきます。
賃金増加を目的に転職活動をするのであれば、20代前半から後半にかけて動き出すのが得策であるといえるでしょう。
20代でも前半と後半で転職先に求めるものが異なる
20代前半と後半では、転職者本人と企業側のどちらも、求めるものが異なります。
ほかの年代と比べて、年代内の転職に求める条件が変化しやすく、定期的に自己分析を行わないとニーズにマッチした企業が見つからない可能性があります。
前半・後半別!20代が転職活動を始める理由
20代で転職活動を始める前には、他の人がどんな転職理由で転職活動を始めているのか気になる方もいますよね。
実は転職活動を始める理由は、20代の前半か後半かで理由が異なります。
20代前半は「人間関係の悪化」が理由
厚生労働省が発表している令和2年転職者実態調査の概況をチェックすると、20代前半の転職理由の上位3つは以下の通りです。
1位 | 人間関係が上手くいかなかったから |
---|---|
2位 | 色々な会社で経験を積みたかったから |
3位 | 満足のいく仕事内容でなかったから |
(参考:厚生労働省転職者実態調査の概況)
上位を見てみると、、20代前半では職場環境に対する不満を理由に、転職活動を進める人が多いことがわかりました。
環境要因で転職するというのがメジャーであることがわかります。
20代後半は「賃金の低さ」が理由
一方で20代後半の場合、下記の通り賃金の低さや待遇に対する不満を理由に、転職する人が多い傾向にあります。
1位 | 賃金が低かったから |
---|---|
2位 | 満足のいく仕事内容でなかったから |
3位 | 労働条件(賃金以外)が良くなかったから |
(参考:厚生労働省転職者実態調査の概況)
20代後半になるにつれて、仕事のやりがいだけではなく、生活していくための労働条件や自分のスキルが正当に評価される企業かどうかを重視する傾向にあります。
これから転職を検討している20代は、ぜひ参考にしてみてください。
転職を成功させたいなら20代で転職すべき4つの理由
現在の職場に対してなんらかの不満があり、転職を検討しているのであれば、出来る限り20代のうちに転職活動を始めましょう。
実は20代は他の年代と比較して、下記の通り転職に成功しやすい要素が揃っています。
- 未経験での転職の成功率が高いのは20代前半まで
- どの年代よりも求人数が多い
- 30代以降のキャリアプランを立てやすい
- 市場価値を意識した転職活動ができる
以下で詳しく解説していきます。
未経験での転職の成功率が高いのは20代前半まで
何かにチャンレンジしたい!と未経験で新しい業界に転職できる転職の成功率が高いのは、実は20代前半までです。
採用する企業側としても、従業員の年齢が上がるにつれて、経験重視かつ即戦力で働いてくれる人材を求めるようになります。
20代前半までであれば、第二新卒としての採用枠組みも用意されています。
新卒で満足できなかった企業選択をやり直せるチャンスを逃したくないのであれば、20代での転職がおすすめです。
どの年代よりも求人数が多い
20代はどの年代よりも求人数が多いため、転職先の選択肢が多く持てます。
当サイトが大手人材紹介サービスの登録者数を調査したところ、以下の通り20代の利用者数が5割を超えています。
転職サイト | 20代の利用者数 |
---|---|
リクルートエージェント | 全体の54% |
マイナビエージェント | 全体の約63% |
登録者数の年代の大半が20代ということは、その分20代の求人数が多いといえます。
求人数が多いことで、より選択肢を多く持った状態で転職活動を進められるでしょう。
30代以降のキャリアプランを立てやすい
20代で転職活動を進めるのであれば、その後の年齢でのキャリアプランが立てやすいメリットがあります。
社会人として働き始めて、自分がキャリアに対して何を求めているのかが、だんだんとわかってくるはずです。
新卒入社時には自覚していなかったキャリア形成について、別の視点から考えられるので、長期的なキャリアプランを立てやすいです。
キャリアプランを立てることで、転職の方向性を固めることもできるので、よりマッチングできる企業が見つかる可能性が高いです。
市場価値を意識した転職活動ができる
20代での転職活動を始めることで、市場価値を意識して転職活動を進められるメリットもあります。
転職における市場価値とは、保有しているスキルや経験に対してどの程度の報酬が支払えるか、企業にとってどの程度価値があるかを示すものです。
最近では年齢にとらわれず、企業も人材の市場価値がどの程度あるかを元に、採用を判断することも。
20代のうちに自分の経験やスキルを棚卸しして、市場価値を把握して転職活動を始めることで、市場価値をよりあげられる企業やマッチングできる企業に転職可能です。
20代が転職を成功させるために必要な5つのポイント
20代はチャンスにあふれた年代ですので、他の年代と比較すると転職活動に成功しやすい年代です。
しかし無策に転職活動を始めても、失敗する可能性も十分にあります。
20代が転職を成功させるために必要な要素をしっかりと理解して転職活動を進めていきましょう。
- 転職活動の流れを把握してスケジュールを立てる
- 自己分析を入念に行い転職の方向性を固める
- 行きたい業界・職種の転職動向を調べる
- 転職で実現したい目的を整理する
- 企業情報を細かく収集して「自分に合う」企業かを判断する
以下で詳しく解説していきます。
転職活動の流れを把握してスケジュールを立てる
20代が転職活動を成功させるには、転職活動の流れを把握して、細かく想定されるスケジュールを立てることが重要です。
一般的な転職活動のスケジュールは以下の通り。
- 自己分析
- 求人検索
- 応募
- 書類選考
- 面接
- 内定
- 在職企業での退職手続き
- 入職
実は意外とやることが多いため、段取り良く進めないと途中で挫折してしまうこともあります。
各段階でどのくらいの時間をさけるのか、どのくらいまでに転職したいかをあらかじめ決めておくと良いでしょう。
自己分析を入念に行い転職の方向性を固める
20代が転職活動を成功させるためには、自己分析を入念に行うことも大切です。
就職活動のときも自己分析は実施していますが、学生からの入社と社会人経験を経ての入社では、仕事に求める条件が変化しています。
社会人として働いてみて、何を大切にして働いてきたのか、仕事に対して求める条件は何かなどを深堀りしていきましょう。
自己分析を丁寧に実施しないと、転職先の方向性が定まらずに職場選びで失敗してしまう可能性があります。
経験を丁寧に棚卸しして、方向性をしっかりと固めることが大切です。
行きたい業界・職種の転職動向を調べる
行きたい業界・職種の転職動向を調べて、方向性をしっかりと固めることも大切です。
特に新しい業界へチャレンジを検討しているのであれば、事前に情報を獲得しておかないと、転職した後に後悔する可能性も十分にあります。
行きたい業界・職種の転職動向を事前に調べておいて、必要なスキルは何か、未経験でも転職できるのかを細かく調べておきましょう。
転職で実現したい目的を整理する
20代が転職を成功させたいのであれば、転職で実現したい目的を整理することも大切です。
よくある転職理由でなんとなくと転職活動を始めてしまう人も多いですが、目的が不明瞭だと転職したとしても長続きしないことも。
転職で改善したい就労条件があるのか、自分の経験を元に転職したいのかを細かく整理しておくことが大切です。
企業情報を細かく収集して「自分に合う」企業かを判断する
企業情報を細かく収集して自分に合う企業なのかをしっかり判断することも大切。
転職サイトに記載されている情報は、あくまで企業が開示している情報のみなので、都合のいい内容だけがかかれていることもあります。
四季報や会社の評判、実際の福利厚生等を確認して、目的に沿う企業なのかを判断していきましょう。
20代前半が転職に成功するための転職対策
20代の中でも実は、前半と後半では企業からの評価が変わるため、とるべき転職対策も変わります。
20代前半が取るべき転職対策は、以下の通りです。
- 第二新卒としてのアドバンテージを理解する
- 未経験OK・第二新卒OKの求人に絞って応募する
- 面接対策を徹底的に行う
以下で詳しく解説していきます。
第二新卒としてのアドバンテージを理解する
20代前半は第二新卒の年代にも当てはまります。
第二新卒は他の年代と比較しても、特にポテンシャルや成長が見られやすい年代です。
経験が少ないながらも、獲得した経験やスキルでどれだけ貢献していきたいか、また学んで成長した経験を話すことで今後の伸びしろを理解してもらうこともできます。
チャレンジ精神があることをアピールすることで、さらに第二新卒としてのアドバンテージを活かすことが可能です。
未経験OK・第二新卒OKの求人に絞って応募する
未経験OKや第二新卒OKの求人に応募することで、新しいフィールドへの挑戦や職業の範囲を広げることが可能です。
未経験OKや第二新卒OKの求人は、20代前半の応募を前提として出されていることが多いです。
そのため経験が少なくても研修や教育で成長できる余地もあります。
興味のある業界や、上述したようにキャリアビジョンに沿った企業を中心に応募してみることをおすすめします。
面接対策を徹底的に行う
面接は、あなたの人柄や思考、そしてポテンシャルを直接見せる機会です。
面接対策は自己PRの機会と捉え、あなた自身を最高に見せるストーリーを考え、それを伝える力を磨きましょう。
また、企業の事業やビジョンが自分のキャリアビジョンにマッチングしていることを、論理的に伝えることも大切。
想定される質問内容への回答も用意しながら、目的・条件に合わせて軸を作っていきましょう。
20代後半が転職に成功するための転職対策
20代後半になると、企業側からも経験やスキルを求められるようになります。
20代後半が転職に成功するための転職対策は、以下の通りです。
- 30代以降を見据えたキャリアプランを立てる
- スキルから市場価値を判断して転職先を検討する
- 経験や経歴を整理して魅力付けを行う
以下で詳しく解説していきます。
30代以降を見据えたキャリアプランを立てる
20代後半はキャリアの中期的な方向性を決める重要な時期です。
30代以降のキャリアを見据えたプランを作成することで、自身のキャリアの方向性を明確にし、適した企業や職種を選ぶことが可能となります。
実は年齢が上がるにつれて、企業の募集している求人数が少なくなってきます。
そのため再転職を30代以降から始めようとすると、転職先が見つからずに苦しい思いをしながら働き続けることになる可能性もあります。
スキルから市場価値を判断して転職先を検討する
これまでに獲得したスキルと経験を市場価値と捉え、それに基づいて転職先を選びましょう。
あなたが持っているスキルがどの程度の価値を持つのか、それが求められている業界や企業はどこなのかを考え、戦略的に転職活動を進めることが成功に繋がります。
市場価値が自分自身で判断がつかない場合は、スカウト型の転職サービスに登録してみるのもおすすめです。
スカウト型の転職サービスは、みなさんの経歴を参考に、企業やヘッドハンターがスカウトを送付してくれるシステムです。
スカウトに記載されている年収を記載することで、自分のスキルがどのくらいの年収幅で活用できるのかを判断可能です。
経験や経歴を整理して魅力付けを行う
20代後半では、これまでの経験や経歴を整理し、自身の魅力を最大限に引き出すことが必要です。
自分が何を得意とし、どのような業績を上げてきたのかを明確にし、それを転職先にアピールするためのストーリーを作成しましょう。
企業はあなたがその組織でどのように価値を提供できるのかを理解しやすくなるので、より自分の魅力を伝えやすくなるでしょう。
20代転職でよくある失敗5選
20代はポテンシャルや勢いで転職活動を進められる反面、失敗したという人も多くいます。
20代の転職活動の失敗例で多いものを、以下で消化していきます。
勢いだけで退職して転職先が決まらない
転職活動に力を入れるために、勢いだけで転職活動をしようとして、上手く転職先が決まらずに焦ってしまう事例も多数あります。
働きながらの転職活動は気持ちがぶれるからと、まだ転職先が決まっていないにもかかわらずに退職してしまう方も多いです。
しかし転職活動にはお金がかかりますから、次の転職先が決まるまでの間の生活費や転職活動にかかる費用は自分の貯金から捻出する必要があります。
段々と金銭面的にも余裕がなくなってきて、転職先が上手く決まらないなんてこともありますので、注意が必要です。
カッコイイからとベンチャーに転職して合わずに辞めた
ベンチャー企業は社風全体が新しく、若手から活躍したい方から人気を集めています。
しかしかっこいいからとよくベンチャー企業の企業風土を確認しない状態で転職してしまうと、社風が合わずにまた再転職してしまうことがあります。
ベンチャーに飛び込む前に、自分がその環境で成功できるスキルやマインドセットを持っているかを真剣に評価する必要があります。
見栄えの良さだけで判断するのではなく、自身の価値観や能力、目指すキャリアパスと照らし合わせて決定しましょう。
好条件だけで転職して続かなかった
給料や福利厚生などの待遇だけで転職を決定すると、その会社の文化や価値観が自分と合わない場合、長続きしないことがあります。
転職を考える際は、自分の価値観や働き方、キャリア目標と企業のビジョンや文化が合致しているかを確認することが重要です。
価値観を判断するためには、企業で実際に働いていた元社員の人の口コミを参考にしたり、会社のブログを参考にしてみてください。
ロクに企業研究をせずに転職してミスマッチが起きた
企業研究をしっかりと行わないまま転職を決定すると、自分のスキルや期待と企業の現実が合わないミスマッチが生じる可能性があります。
企業のビジョン、文化、働き方、求めるスキルや役割等、多角的に企業を理解し、自分自身とのマッチングを確認することが転職成功のカギとなります。
どんな部署でどんな事業を展開しているのか、求めているキャリアを築けるのかを細かく確認していきましょう。
円満退職せずトラブルが起こる
転職をする際、退職する会社に対しての配慮にかけてしまい、円満退職ができずにトラブルが起こることがあります。
例えば「想像より退職手続きに時間がかかり、転職先の入社日に間に合わない」などがあり、最悪の場合、転職自体が消失することも。
思わぬトラブルに巻き込まれないように、退職日と入社日の日程調整は正確に行いましょう。
前職・転職先の双方と連絡を取り、日程がかぶらないように注意してくださいね。
20代で未経験の職場に転職できる?
20代では未経験の職場に転職することは可能です。
特に上述した通り20代前半であれば、他の年代よりも特にポテンシャル採用を行ってもらえる可能性がありますので、希望の条件での転職活動が実現しやすいです。
しかし下記の職種では、未経験歓迎の求人が少ない傾向にありますので、注意が必要です。
- 銀行員
- 経理
- 人事
- 会計
営業職やエンジニアの場合であれば、未経験でも採用してもらえる企業が見つかる可能性が高いです。
未経験からチャレンジしたい業界や業種があれば、求人検索の欄に「未経験」と記入してみると該当の求人がヒットする可能性があります。
20代で高収入・高待遇のハイクラス転職はできる?
20代で高収入・高待遇のハイクラス転職をするのは難易度が高いといえます。
高収入・高待遇のハイクラス案件を探したいのであれば、それ相応の経歴やスキルが必要になります。
一般的にハイクラス案件の求人は年収600万円からを指すことが多いですが、20代の平均年収は200万円から300万円程度であることがほとんど。
そのため既に平均よりも2倍の金額を稼げるだけのスキルや経験値が求められることになります。
年代の中でも一握りくらいの割合になりますので、ハイクラス転職を検討するのであれば、より一層市場価値を確認しておくことをおすすめします。
20代の転職活動を成功させたいなら転職サイト・エージェントの利用がおすすめ
20代の転職活動を成功させたいのであれば、積極的に転職サイト・エージェントを利用するのがおすすめです。
実際に20代の転職者は、求人サイトや求人情報誌を活用して転職しているのが、全体の約5割という結果も出ています。
転職サイト・エージェントは、求人を効率的に探すことが出来るほか、転職サポートを受けることも可能です。
転職業界に詳しいコンサルタントからのサポートも受けられますので、初めての転職活動でも安心して利用可能です。
20代転職を成功させてキャリアアップする
20代の転職は多くのライバルが居ますが、キャリアアップするチャンスでもあります。
上に示した、20代転職の前に知っておくべきこと、転職成功のポイント、よくある失敗の3つを確認して、転職を満足できるものにしましょう。